『女の朝パート600』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

1月14日木曜日。
始まったと思った。女の珈琲時間が。
朝は変わらず沈黙が落ちる。
今日も空は冷ややかで、
この季節に良く見られる青く白みがかかった空が、何だかもの悲しい。
広大無辺に拡がる空だけど、私の夢はいつもそこにはない。


数分後。

フチ子は天使!
フチ子はカップの縁で波動拳!!
したら孤独の淵から遠退いた!!!と、女が言った気がした。

私の幻聴は始まっていた。
いつからなの?と問われたら、
マグカップに珈琲を注いだ今この瞬間から、とも答えられるし、
珈琲が抽出され、珈琲ポットに珈琲が落ち始めたその瞬間から、とも答えられる。
もしもの時に備え今日もいつものように聞こえた声を記録する。
備えあれば憂いなし。備えあれば患いなし。
紙とペンもOKナッシー。



私と珈琲は、

(声の主-珈琲女)

吹いてきた風と風が混ざり合うようにして出逢ったの。

(声のトーンからすると珈琲女は今とても穏やか)

それまでの私はずっと独りぼっちで、
寂しさの衣をまといながらいつも宙を漂っていた。
あっちこっち行く割には、
心から楽しみ、心から安らぎ、心からほっとした事は一度も出来なかった。
何故なのかは今さらどうでもいいけれど、
珈琲と出逢った私は、
いつの頃からか、
自分が、世間知らずの小悪魔な女だって事に気がついたの。
何故そう思うのですか?と私。

(最近の珈琲女は何故か自問自答をする。流行りなのかしら?)

はい。それはご多分に漏れず、
私の肉体と精神に、
天使なのか悪魔なのか解らない何かがとりついちゃったからであります。
えっ悪魔?
はい。悪魔です。
じゃ天使は?
天使は天使です。
天使は、私みたいな存在です。
しかし、いい加減にしてもらえます?と私。
違いを教えて下さいと、私。
はい。天使と悪魔は同じ様で同じでないのです。
似て非なるものと言い、
てんでバラバラであると言う事も出来ないし、
真逆や裏表と言って、完全に割りきる事や断ち切る事もできないものなのであります。
で?と私?
もの凄く繊細な事なんです。

ただ寂しさと言う得体の知れない気持ちは、
いつも虚ろで、いつもとらえどころがないのが特徴。
ちょうど目の前にいる女のよう。。

(えっわたし?と、思ったがとりあえずメモ継続)

珈琲の様なものなのです。

要するに、
お先真っ暗四面楚歌、私は正真正銘の珈琲女。
珈琲がある場所ならいつ、何処にでも現れる、
ただの通りすがりっ!
変わらず名前は気に入らんが、愛は変わらない!
イェイ!そしてイェ~イ!みたいな感じです。
悪魔でも、これは私の想像上の話なのですけどね、、。
兎に角、世間一般的な人並みの人生を送りたく、
女としての努めがそれであり、
それが、私の最大の夢だったのに、、
私は、ある時を機に私自身が木っ端微塵に砕け散って仕舞ったから、今も尚天使のように宙を漂い続けているのであります。
うらめしや~です。本当に。
真夏の夜にうち上がる大輪花を、
何も考えず、何も感じず、ただボケッと眺めている時の感じに似ていて、
今でも何の感動も心の震えも起きなくなってしまったのであります。
私は終わっていると思いました。
でも同時に始まったとも思えました。
それは何故ですか?
はい。それだけは秘密です。
ただ私は初めて愛すると言う事を知りました。

、、、、声が止み、私は、
終わったと、思った。
同時に、私の朝は、変わらず暖かい。と思った。



(珈琲女シリーズ)
(書く女シリーズ)