ゲッゲッ、ゲゲゲのゲー。
朝は寝床でグーグーグー。
楽しいな。楽しいな。
私には学校も試験も何にもない。
ゲッゲッ、ゲゲゲのゲー。
みんなで歌おうゲゲゲのゲー。
みんなで歌おうゲゲゲのゲー。
朝、いつものように、珈琲をいれた。
ゲゲゲの鬼太郎を歌いながら。
ゲッゲッ、ゲゲゲのゲー。
昼は寝床でグーグーグー。
楽しいな。楽しいな。
日曜日は、会社も仕事も何にもない。
ゲッゲッ、ゲゲゲのゲー。
みんなで歌おうゲゲゲのゲー。
みんなで歌おうゲゲゲのゲー。
ゲッゲッ、ゲゲゲのゲー。
夜は酒場でワイン会。
楽しいな。楽しいな。
ゲッゲッ、ゲゲゲのゲー。
みんなで歌おうゲゲゲのゲー。
みんなで歌おうゲゲゲのゲー。
楽しいな。楽しいな。
バフバフ。ボコッ、ピーっ。
珈琲が出来た。
その次の瞬間、
珈琲の微細な粒子達が閑散としていた部屋中を縦横無尽に飛び舞っている気がした。
何だか心が和んだ。そして私も、
宙を自由に飛び交いたいと思った。
とりあえず私は、
一体何の為に？誰の為に？等と思いながらも、
マグカップに珈琲を注いだ後は、
いつものようにコップのふちに天使を乗せてその写メをとる。yesと思った次の瞬間。
何処からともなく声が聞こえてくる。
『えーんえーん。えーんえーん。
悪さするやつは許さんぞ～』
いつもの幻聴だった。
子なき爺は、
赤ん坊の泣き声を出し、相手にしがみつくと石のように重くなる妖怪である。
鬼太郎のおじいさんのような存在で重度の酒好き。
そして若いおなごに弱いらしい。
昨夜ゲット＼(^^)／
楽しいな。楽しいな。
完。