『女の朝パート496』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

10月31日土曜日。
閑散とし冷え冷えとし、いつも何かしらと忙しない朝。
ある程度の家事と雑事を終えた後、いつものように珈琲をたいた。
マグカップに珈琲を注ぐと、白い湯気が立ち上る。
幽体離脱ってことをしたことがないけれど、
立ち上る湯気を見ていると、何故か幽体離脱した気持ちになる。
近くて遠い場所にもう一人の私がいるような気がした。
顔に表情はなくただぼけっと突っ立っている。
とりあえずいつものようにふち子を乗せて写メを撮った。



『おはよー』
いつものようにふち子達が私に挨拶をしてくれた。
『今日は張り切ってハロウィーン仕様よ。
しかも全員集合、さてここで質問。
ふち子は今何人いるでしょうか?』だった。
私は微かに安心し、ぶるっと身体が震えた。
いつもと何ら変わりない朝に。
そして今日は特に心がウキウキしている事に気がついた。
私はふち子に手を伸ばした。
ふち子は五人と一人呟くと、ふち子達をおろし、
酸味が強いいれたての珈琲を口に含んだ。
素晴らしき朝。幸せな朝。大好きと、
言葉が自然に続いた。


完。


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