『女の朝パート208』 | ☆らんちゃんブログ☆

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落花流水。今在る事の意味や流れを感じながら、自由に書いていきます☆

日本語も話せないのに日本にやってきて3⚪何年。
悔しくて悲しくて、
眠れない夜と眠たい朝が毎日続くと思っていた。
見えない出口のトンネルをさ迷って、
理由なく涙を流し、原因解らず泣いたこともあった。

好きじゃない珈琲を前に、
拙い日本語と覚えたての日本語使って一生懸命タイプした。
もう駄目だ。
このままとんずらして、
何処か遠くの知らない場所で、ゼロから始めようとした事は無かったけど、
そのとんずらが出来ないまま、
呆気なく終わろうとした瞬間は、3回4回あった。
嗚呼恐ろしい。マジ恐怖。
珈琲が注がれ、苦水飲みまくってきけれど、
漸く辿り着いた今、ここに。



女は今、上の画、
何も入ってないマグカップとふち子を見て、
あの頃の自分を、ふと思い出して仕舞った。

しかし、今は違うかも。
これまで誰に言えてなかった気持ちが、
もう時期溢れてくる。
抑えた事と我慢が多すぎたから、一気に溢れてくる。

嗚呼、早く飲みたい。
早く、香り高き、珈琲飲みたい。



寝起きの女が一人呟いていた。



完。