窓の外は肌寒い。
本当に、、、
珈琲というお飲み物は正に大人のお飲み物である。
苦味を克服し初めてその快楽を知り得る。』
時刻が15時30分を過ぎた頃だった。
私が一人ホットココアを飲み、
幸福と言う名の甘美にうつつ抜かしている時、
一人椅子に座った女が一人で何やら呟いていた。
女は、
苦味を克服し初めて快楽を得る。と言った直後、
多分意識的に口元を緩め、少し笑った。
そして続いた。
珈琲と言うお飲み物は、
見方によっては刺激物なのかもしれない。
刺激と言うのは、
単調を忌み嫌い、変化ばかりを求む側の人間からすれば無くてはならない感覚のはずだ。
がしかし、

私は写メを撮る度に思う。
刺激的に見えるものほど実は窮屈で退屈に感じないかと。
この写メがまさにその現れではないか?
っていうのも、
何事も、一つの事柄を追及するほうが、
もしかしたら変化に富み、
それは結果、継続と言った信頼に繋がり、
救いにもなっており、
例え同じ事の繰り返しになったとしても、
その度に様々な感情や筋肉の震えがあることに気がつくからだ。
高揚や興奮、緊張や弛緩。
それこそまさに、肉体の、、、、』
気がついたら女のぶつぶつに引き込まれていた。
が、しかし、
女は最後の言葉を言う事なく慌てた様子で立ち上がり、何処かへ行って仕舞ったのだった。
肉体のなに?
完