時刻が午前8時を過ぎた頃、
田端の駅ビルアトレ2階のスタバに女がやってきた。
眼を凝らして良くみると、
その女は、スタバ女の称号を得た女だった。
女はスタバの中に引き込まれてゆく。
スタバと言うのは何とも不思議な場所なのだろう?
小さな箱の中で騒がしさや静けさがあったりし、
出たと思ったらまた違う人が入ってくる。
決して淀むことのない空気が自然な形で存在し、
宙を漂っているんだ。
そのスタバの中で、

女が写メを撮った途端、
女は、女と言う檻から解き放たれ、
心がどこかへ漂いだして仕舞うんだ。
不思議だった。
騒がしさや静けさの事、今日の天気、出入りする人達への感心も薄れ、
女は大好きなスタバの事すらもどうでも良くなる。
好きに勝るものはないと言うけれど、
同じ空気を吸って、
何となく同じ事をしているにも関わらず、
女はいつもひとりぼっちだった。
たった一点を除いては、、。
しかし女はそれを秘密にした。
写メは⬆️残す。
しかし、本当の所はどうでも良かった。
ただ、漸く手にした事と言うのはいつも、
目に見える形として現れる。
こんなにも喜ばしい事なのに、
女は何故いつもひとりぼっちなのだろう?
哀しいかな。
そんな孤独のふちにいる女を見かねたのか、
暖かい色をたたえながら、
1人寂しく座っているスタバ女を、
スタバが優しく包み込んでいるようだった。
スタバ女の向かう先はいつもスタバ。
それでいいと思う。
スタバ女らしさなんてもういらない。
もしかすると、
それが本当の幸せなのかもしれないのだから。。。。
暗転
女が呟いている。
暗転
今日のレッスンは、
大人の短期ボクシングスクール6回目、
そのままRANBOX 60、ホットピラティス60、
移動しホットピラティス45、
更に移動ホットピラティス45なり。
完。
完。