JR 東日本山手線沿いにある田端駅の、駅ビルアトレ2階のスタバに。
いつものように珈琲とスコーンを受け取り席に着くと、
とりあえず写メをとり、更新を始めようとする。
今年は、
どれ程の時間とお金をここに費やしてきたのだろう?
今朝の出費をまだ根に持っているのか、
女は今日も一人どうでも良いことを呟いている。
おもむろに顔をあげると、
窓の外の景色の一点だけを食い入るように見る。
しかし、女の心、今、ここに、あらず。
そして、唄をうたってみる事にした。
我知らず、
積み上げてきた時間の堆積。
時にそれは、
岩肌のように寒々しくそびえ立ち、
又時には、
湧水のように柔らかく純真でのどかだった。
一年間の堆積。
一年間のスタバ時間の堆積は、
なだらかに連なる、
夕暮れ時の、
遠くに見える山々の稜線のようにも見えないか。
その山の向こうにあるもの。
それを覗く事が出来たら、
ワタシはかつての自分を取り戻せるだろうか?
天衣無縫、
純真無垢、
天真爛漫と言う言葉が、
ピッタリと当てはまるのようなかつての少女のような。。
完

