何の前触れもなかった。
緊急事態を報せる警告音のように、
女の心に興奮と期待の二重奏が鳴り響く。
その刹那。
女は自分の肉体の変化を知る。
自分の意識と関係のないところで、
身体が一気にヒートアップする。
身体中を流れる血液が、
小さな轟音をたてながら、
物凄いスピードで駆け巡るのが解る。
両脇から滲み出る汗。
聞こえてくる心臓の音。
動悸と息切れまで始まり、
顔の筋肉全てが勝手に緩んで行く。
嗚呼大変。
電車中で一人にやけてしまう
。
。理性で保とうしても肉体とは正直だ。
身体と心は繋がってると言うがそれは意識があるうちだけだろうか。
だったらなぜ人間は、意識を向かわせ、
身体を燃やし、心も萌やし、
身体中の穴と言う穴から汗を吹き出そうとするのだろう？
こんなにも簡単にエネルギーを使えると言うのに。
話が反れる。(いつもの事か)
とりあえず、
朝っぱらから心が震えてしまった女。
自分の意識とは関係の無いところで、
身体と心が突如弾みだし、膨らんだと言うただそれだけ。
ここに☝️向かう為、
その電車中で読み始めた本が、
余りにも面白そうで、
(因みにボクシングをやり始めた40の中年女子のショートストーリー
まだ数頁しか読んでない)
思いもよらずやって来たこの喜びを、
(棚からぼた餅的なんだと思うけど)
続きを読むより、
書くことを優先したかった今日のスタバであった。
完