STARBUCKSから今年125回目の更新♪

読んだ事のない新しい作家さんの本を読み始める時のドキドキは、、
赤か黒か。。。
カジノにあるあのゲームのようだ。
人生最大のかけに勝ち、
一夜にして世界中の金銀財宝を手にし、
ありったけの権力を奮い始めた孟者のよう。
積ん読から、
数ある本の一冊だけを選ぶ心の高ぶり、その尊厳は、同等の潤いがあり、抑えきれずにたちこめている。
やっとでもないけれど、
やっと選び抜いたその本を鞄に忍ばせて、
中年のその女は電車の中の人混みの中に溶け込んだ。
何故か突然に、可愛いキャラが登場して、
その本に向かって初めまして宜しくねとか呟いちゃったりして
深い森の茂みから宝の箱を発見した。
ドキドキとハラハラが波のように訪れては消える潮のよう。
箱の中身を開く時の子供みたいと思いつつ、ワタシにも純水な気持ちがまだ在ることに気がついた。そして中年女はちょっとほっとした
恐る恐るでもないけれど、
恐る恐る本のその一頁目を捲り上から下へと黒目を動かし活字を辿る。
その本と、その作家と、その内容が、
絡み合っては縺れてる恋人達みたいで、
それは深い心の傷となって歪みあったりして仕舞わないか?
例えば羽根をなくした白鳥のようになっては仕舞わないか?
幾ばくとするこの気持ち。
絶望か未来か?
暖かくて愛されたい
帰る場所はどこにある?
あの頃のように再び馴れ合い溶け込み没頭する事が果たして可能だろうか?
このタイミングで、、
しかもこのご時世に、
居場所も知らなかった。
名前も知らなかった。
存在さえも知らなかった。。。。
これから始まる長い電車中と、特に、この縁が週末の楽しみとなる本となると、
もはや神。
まるで神々しい光を放って現れた女神のようで、超絶特別なものに見えて仕方がない
たまらん。これはたまらん。
よだれを拭う狼のようにこの楽しみをガオガオ叫びたい
そう本を読む楽しみをガオガオ叫びたい!