淀みないやわらかい川の流れに
歪んだ自分像が映し出されたから
傷つけたくなって
無性に壊したくなって
足元に転がったコンクリートの欠片を
おもむろにつかみ上げ
頭の上まで持ち上げて
そのやさしい流れに
突き刺すように叩きつけた。
どうだとばかりに投げ捨ててやった。
一瞬
バシャっ
とそのキレイな表面に穴をあけることができて
自分がぐしゃぐしゃに砕けたんだけど
…
思ったのもつかの間
さっきの僕の行動を
嘲笑うかのように
清らかに
まるでなにも起こらなかったかのように
川は流れている
変わらぬ速さで流れてる。
歪んだ僕を映し出しながら。
僕の反抗など
取るに足らない。
流人
