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勃起出来ない勃起障害(ED)や、勃起はしても射精できない射精障害など精子の製造機能や精子の通り道に異常はなくても勃起や射精に問題があり、不妊症になる場合があります。性機能障害は病院へ行き辛いと感じる人は多いですが、その事がストレスとなって事態を悪化させるので、一人で悩まず早めに医療機関に相談する事をお勧めします。
性機能障害には機能性勃起障害と器質性勃起障害に分けられます。
機能性勃起障害は心理的なストレスやコンプレックス等の心理的要因による心因性勃起障害と、糖尿病や癌、肝疾患や腎不全、また精神病などの病気や飲酒が原因で、 2次的に勃起障害が現れる症候性勃起障害があります。
心因性勃起障害は主に心理療法を行い、心理的要因を取り除く治療が行われ、バイアグラを用いることもあります。また症候性勃起障害は原因となる病気を治すことが先決ですので病気の治療に努めます。
器質性勃起障害は勃起に直接関係する陰茎や、神経、 血管、ホルモン分泌に何らかの障害があって発症します。先天性陰茎屈曲症や尿道下裂、ペロニー病などが原因の神経性勃起障害と脳疾患、精髄疾患、糖尿病や骨盤内の手術による末梢神経障害などの神経障害を招く病気が原因の神経性勃起障害と、勃起に必要となる血管に障害がある血管性勃起障害があります。いづれも手術やバイアグラなどで治療を行います。
他にも成人しても極端に陰茎の発達が遅れている状態の短小陰茎は、排尿には問題がなくても、性交渉が困難なほど未発達な場合に診断されます。女性との性交渉は困難でも精子に正常な受精能力があれば体外受精などで受精は可能です。
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女性生殖器の入り口である膣に先天的に問題があり不妊となる場合があります。膣がないので、当然月経はなく、性行為や妊娠もできません。卵巣、子宮、卵管があり、膣の一部が欠損している場合には人工的に手術で膣を造る事も可能ですが、子宮などに異常がある場合がほとんどなので自然妊娠はほぼ不可能です。処女膜閉鎖症は、正常な処女膜は完全に膣を塞いでいないのですが、先天的な異常により完全にふさがっている症状を言います。思春期になると膣や子宮に液体が溜まって腹痛を起こしたり、原発性無月経の原因となります。切開手術により正常な月経がはじまり、妊娠が可能な場合もあります。
また膣の形態に異常はなくても膣周辺の筋肉に起こる痙攣により、性交が出来ない為不妊となる可能性もあります。膣痙といい、自分の意志とは無関係で、外的な刺激やストレスなどの心理的な原因で反射的に起こるので、性交中の場合に痙攣すると挿入した陰茎が抜けなくなる事もあり、射精が困難で妊娠が難しくなります。
また一般に性病と言われる性行為感染症によって膣に炎症が起こる場合があります。カンジダ膣炎やトリコモナス膣炎、クラミジア膣炎が代表的で、初期段階であれば膣の炎症程度で済みますが子宮頸管や卵管、尿道などに炎症がすすむ場合もあります。当然妊娠は困難になります。また妊婦がカンジダ膣炎やクラミジア膣炎にかかると早産や流産になる確率が高まる事がわかっています。
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卵管がつまってしまう卵管狭窄や卵管周囲の癒着などにより、卵子が卵巣から子宮へと移動できなくなったり、卵管が細くなって卵子が精子と出会える確立が低くなっている状態を卵管障害と言います。
卵管障害にはクラミジアや卵管水腫、子宮内膜症などの原因が考えられます。
クラミジア感染症は、日本では一番多い性感染症で性交によってクラミジア・トラコマティスという病原体に感染する病気です。クラミジアに感染すると、子宮や卵管に炎症が広がり、卵管にある上皮細胞が傷ついて卵管狭窄や卵管の周囲の炎症による卵管癒着を引き起こします。クラミジア感染症は、初期段階であれば抗生物質の投与で治療出来ます。性交渉で感染するので、治療は一人でなくパートナーと一緒に行います。
卵管水腫は卵管が完全に塞がることで卵管の先端部分の卵管采が閉じて、卵管中に膿等がたまり卵管がソーセージ状に腫れ上がる事をいいます。卵管水腫になると、子宮にも水が流れ受精卵が出来ても流されて流産になりやすくなります。また卵管の両側が卵管水腫になると自然妊娠はほぼ不可能です。手術で閉塞した卵管采を切り人工的に卵管采をつくる卵管開口術を行い、それでも改善が見られない場合は体外受精がとられます。
子宮内膜症は排卵期に増殖して厚くなり、受精がないと剥がれて生理として体外に排出される子宮内膜が子宮以外に出来る症状で、卵管に子宮内膜症が発症した場合卵管がふさがり不妊の原因になります。生理痛に似た激痛や、性交痛があり生理ではなくても出血したりします。また、子宮内膜症が卵巣に発生するとチョコレート嚢腫とよばれる嚢腫が出来て卵巣内に出血することになります。子宮内膜症は症状が深刻であると腹腔鏡手術などで治療しますが、基本は薬物療法でなおり自然妊娠も可能なので、自覚症状や疑わしい時は早めに病院へ行きましょう。
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排卵障害は排卵が順調に起こらない場合と、全く排卵が起こらない場合があり、卵子が育たない、もしくは育っても排卵できない状態のことを指し女性不妊の大きな原因のひとつと考えられています。基礎体温をつけて、低温期と高温期に規則性がない場合は排卵障害である可能性が高いです。排卵障害は卵巣機能低下や黄体化未破裂卵胞、多嚢胞性卵巣症候群また高プロラクチン血症などが原因と考えられています。
卵巣機能低下には卵巣の機能が低下し原始卵胞の数が減少したり、卵巣が小さくなって卵巣にあるはずの原始卵胞が、無くなってしまう場合や、卵子が成熟せず、早い段階で無くなってしまい排卵しなくなってしまう早期卵巣機能廃絶症という排卵障害も卵巣機能の低下で起こります。また卵子があっても、下垂体から分泌される卵胞刺激ホルモンに反応しない場合もあります。卵子をつくる機能が低下すると、当然妊娠しにくくなり通常卵巣の機能は年齢を重ねる事で衰えますが最近では20代の人も卵巣機能低下は増加しています。
黄体化未破裂卵胞とは、基礎体温では高温期があり体温が上昇してるにもかかわらず、実際には卵胞がわれておらず排卵がされてない症状です。実は正常月経周期を有する人の4.5~5.6%と人が散発的に起こっている事がわかっていますが、詳しい原因は不明です。
多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞があるていど育っているにもかかわらず、ホルモンの異常が原因で成熟卵胞になりきれずに排卵されなかったり、その結果卵巣の表皮が厚くなってさらに排卵しにくくなる排卵障害です。卵子が溜まって卵巣が腫れる事があり、糖尿病の人や、肥満傾向にある人に多く見られます。不妊治療では排卵誘発剤がつかわれ、妊娠を希望していなくてもホルモンの投与などが行われます。
プロラクチンは通常出産後に乳腺を刺激して乳汁を分泌させるよう働くホルモンですが、出産してないにもかかわらずプロラクチンの血中濃度が異常高値を示す程分泌され、プロラクチンの作用で月経や排卵が抑制され排卵障害を引き起こしたり、受精卵の着床障害が起こる場合もあります。高プロラクチン血症になると乳汁が出る人もいます。プロラクチンの数値が極端に高い場合は、ストレスが強い場合や、脳下垂体に腫瘍がみつかる場合があります。
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卵子と精子が受精し受精卵ができても、なんらかの原因で受精卵が子宮内に着床できない事を子宮着床障害といいます。子宮着床障害はホルモン分泌の異常や子宮自体の異常などの原因があり、受精卵の染色体異常や遺伝子の異常によって受精卵に着床する力がない事や、黄体機能不全、子宮奇形または子宮内膜症等の影響で子宮内膜が薄かったり、まったくないなど着床する準備ができていない場合、子宮筋腫、子宮内膜ポリープなどがあります。
黄体機能不全の場合、通常黄体ホルモンは子宮内膜の機能を良くして着床を助けたり、子宮の収縮を抑えて流産にならないように予防する働きがありますが、黄体ホルモンが上手く働かない為、着床できずに不妊となります。排卵誘発剤や黄体ホルモン剤を服用することで比較的簡単に治療が出来、また冷え症やストレスから起こる事もあるので自身の生活習慣の見直しで改善される事もあります。
子宮筋腫は子宮の壁を形成する平滑筋細胞が部分的に集合してできた良性腫瘍で、筋腫が出来て子宮内膜にこぶができると、受精卵は着床しにくくなります。また着床でき、妊娠しても胎児が十分な栄養を得られなかったり、子宮が胎児の成長に合わせられない等の発育障害を引き起こします。
子宮は胎児形成期に形成されますが、成長過程に異常があり子宮奇形になってしまう事があり子宮の形態的な異常が習慣流産や着床障害を起こします。子宮奇形には主に重複子宮、双角双頸子宮、双角単頸子宮、完全中隔子宮、不完全中隔子宮などがあり、手術が必要な場合もありますが、形態的な異常なので、無自覚でまったく問題がなく妊娠、出産する人も多いです。
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排卵日付近に頚質細胞から分泌される頸管粘液によって精子は膣から子宮内へ泳ぐ事ができます。この粘液の粘性不良によって精子が子宮内に侵入出来ない場合や、抗精子抗体の存在で精子を殺してしまうような症状を頚管因子障害といいます。
頸管粘液は頚質細胞から分泌され、膣や子宮体部から分泌されるおりものとは違います。
細菌やクラミジアなどによる炎症があると頸管粘液が異常に少なかったり、まったくなくなって精子が子宮へ到達できなくなります。精子が子宮へ到達するには、精子自体に問題がなく運動能力や数が正常である事と、精子が移動する為の頸管粘液の状態が良いという条件が必要になります。
先天的に頸管粘液が少ない人は頸管粘液を増やすためのホルモン療法 、細菌やクラミジアによる炎症が原因となっている場合の抗生物質の投与で治療が行われますが、ホルモン療法で改善が見られないと人工授精や体外受精が行われます。
頸管粘液には量の問題の他に、精子の状態は良好でも頸管粘液に精子の運動を阻害する抗精子抗体が存在している場合があります。抗体は、精子を動けなくする精子不動化抗体と、精子を固める精子凝集抗体があり、特に精子不動化抗体の場合は治療が難しいとされています。また抗精子抗体が1度頸管粘液にできてしまうと、抗体が子宮腔や卵管などにも現れて精子の受精能力や運動能力を低下させます。
治療は精子との接触を一時的に避け抗体を作らせなくする方法もありますが、改善が困難な為、はじめから人工授精や体外受精をする人が多くいます。
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妊娠というと女性のイメージが強く、従来は女性の問題であると捉えられがちでしたが、実際には女性に原因がある場合が約41%、男性に原因がある場合は約24%、 男性と女性の両方に原因がある場合が同じく約24%、原因不明の場合が11%と世界保健機関の調べで分かっています。
この事からもわかるように、女性、男性それぞれの検査と、二人で行う検査もあり不妊治療は女性、男性のどちらかだけが受ければいいものではなく、二人の協力が必要です。
妊娠する事は子供を作ることであり、子供には父親も母親も必要です。仮にパートナーのどちらかに原因があったとしても、その事で相手を責めたり諦めたりせずに、共に支え合い、協力して治療に望む事が良い親になる第一歩です。それが出来ない場合、将来子供が出来たとしても言い親になるとは思えません。
妊娠が成立する為の条件は
- 正常な生理周期
- 正常な子宮環境
- 正常な卵子
- 正常な精子
- 正常な精子製造環境
- 正常な卵子製造環境
- 正常な勃起射精能力
- 正常な排卵能力
に大きくわけられ、1つでも損なわれると妊娠しづらくなると言われています。また妊娠は協力して行われるのでお互いの免疫機能や酵素の適合性が関係する場合もあります。女性の膣と男性の精液の相性が悪く、異物とみなされ全滅させられたり、卵子を覆う透明帯と精子の持つ酵素の相性が悪く精子が透明帯を突破できない事があります。ちなみにこの場合の相性はお互いの体質によるもので、2人の相性とは関係ありません。
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子供を作る為には、男性と女性がお互い協力しあう必要が当然あり、妊娠や出産には女性だけでなく男性の体の仕組みを理解する事も重要です。妊娠は女性の卵子と、男性の精子が受精する事が必要で、男性の精子は精巣で作られます。
精巣は睾丸とも言われ、陰茎の下の陰嚢の中に、左右1対づつあり、それぞれ18~20mlの容積があります。精巣には精子を作ることと男性ホルモンを分泌する二つの重要な役割があります。
精子は排卵の時だけしか放出されない卵子と違って、精巣の中で常に作られ続け、1つの成熟した精子になるまでにはおよそ74日かかり、一日に左右の精巣を合わせて数百万個作られています。精巣で作られた精子は未熟な状態で、精巣上体へ運ばれ受精能力を持つようになって初めて成熟した精子になります。ちなみに陰嚢が体外にあるのは、精子が熱に弱い為で精子形成に適切な34~35度ほどに保てるよう常に熱を放射できる状態になっている為です。
精巣でつくられた精子は精管に保存され、約2か月で老廃物として体外へ排出されます。
陰茎は尿道が通っている男性の性交器で、左右の睾丸で作られ運ばれてきた精子と分泌物は尿道で一緒になり、1本の尿道管から射精されます。尿道の周りを取り囲む尿道海綿体とその後ろに大きな2つの陰茎海綿体があり、海綿体は興奮や刺激によって大量の血液が送り込まれると勃起します。勃起は精子をより子宮に近い位置に送る為におこります。射精された精子のうち子宮頚管の中に入れる精子は4000万匹ほどで、子宮内が酸性で受精出来なかった精子は酸性により死んでしまいますが、卵管まで到達すると弱アルカリ性の為動きやすい環境になります。
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女性の体は、ホルモン物質によって身体環境が常に変化しており、妊娠する為には様々なホルモンが適切な時に分泌されて的確に作用します。妊娠には男性と女性様々な事象が完璧に働く必要があり、生命が宿る女性の妊娠する為に働く器官を知っておくことは、とても大切なことです。
女性は生理が始まると、ホルモンの働きが活性化して卵巣や子宮のなかで妊娠に向けた準備が進められます。このホルモンのバランスをコントロールしているのは脳の中の視床下部と呼ばれるところが、体の様々な働きをコントロールする重要なホルモンを分泌する下垂体に指令して、下垂体が性腺刺激ホルモンを分泌し卵巣の機能を調節します。ストレスなどにより生理不順を起こすのは、司令塔である視床下部がストレスで上手く働かなくなる為です。
下垂体に分泌された性腺刺激ホルモンは、卵巣中の未熟な卵子に働きかけて成熟を促します。卵子は生理の周期ごとに一から作られるものではなく、卵巣の中に生まれた時から持っていて初潮の時は約3~5万個あり、全部なくなると閉経となります。卵子が成熟する時、卵子を包んでいる卵胞が大きくなります。1回の月経周期では15個から20個の卵胞が成熟し、同時に卵胞から子宮内膜を厚くするエストロゲンというホルモンが分泌されます。成長した卵胞の内、一つだけが残りここから卵子が飛び出す排卵が起こります。エストロゲンの分泌と同時にプロゲステロンという黄体ホルモンもつくられ受精卵が着床しやすくなるように子宮内膜を整えます。
黄体は約2週間持続し、この間に排卵された卵子が受精、着床せずに黄体が退行すると、子宮では次の妊娠に備えて子宮内膜が剥がれおちて血液とともに体外に排出されます。これが毎月の生理の仕組みです。
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