誰しも、いけめんに生まれたかったわ | hinata BLOG

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お花や詩ナド

そわそわそわ、、、。


遠くを見ていた、らいおん。
そこへ、いんぱらが通りかかりました。


「お、早速美味そうな獲物、、へっへっへっ、、」と思ったのは、めすらいおん。
おすのらいおんは、寝てばかりいます。


めすらいおんは、こどもたちのために狩りをします。
獲物に見つからないように、草陰からそぉっと近付いて、、、、それっ、ダッシュ!
逃げるいんぱらと、それを追いかけるお母さんらいおん‼︎喰うか喰われるかの厳しい世界。ピラミッド型の縦社会は、人間の世界と何ら変わりありません。



「がんばれー!おかーさーん!」
こどもは、あくびをしているお父さんを尻目に、お母さんらいおんを応援します。



こどもたちのために、チャンスをモノにしようと、全力疾走するお母さん。いんぱらは根負けし、お母さんらいおんの餌食となりました。


「やったね!お母さん‼︎」
こどもたちは、歓声を上げて、獲物を持ち帰ったお母さんらいおんを出迎えました。
お父さんらいおんも、のっそりと立ち上がり、お母さんらいおんの元へ近付いて行きます。


「ありがとう。よく頑張ったね」
お父さんらいおんは、優しくお母さんらいおんに囁きます。


「、、きゅーん♡、、」
お母さんらいおんは耳を真っ赤にし、『早く食べなさい』と、こどもたちにけしかけます。動揺を隠そうとしたのです。



お母さんらいおんは、お父さんらいおんに首ったけでした。
あの雄々しい姿をいつでも見れたら、という叶いそうもない恋心が芽生えた、独身時代。自分も同種のらいおんであるのがきっかけで、今では愛するおすらいおんの傍に居て、愛らしい子どもたちに囲まれながら、生活しています。


厄介なのは、宿命のために、時折こどもたちが他の動物に狙われたり、縄張り争いが勃発したりしている事です。そこは、お父さんらいおんが、体を張って家族を守ってくれます。お母さんらいおんはこどもたちを護り、旦那の身を案じながらも、秀逸な旦那の逞しさに、惚れ惚れしてしまいます。



耳を引っ張られながら、じゃれてくるこどもたちと遊んでいるお父さんらいおんは、なかなかのいくめんでもあります。その無邪気さに、またやられてしまいます。
お母さんらいおんは、旦那様にいつまでも、乙女のような恋心を燃やし続けているのです。


このような人生は、私の理想で、憧れです。
決まったひとを相手に、永遠に恋ができないものかしら、、。




こどもたちは、実は、お母さんらいおんが大好きなお父さんらいおんの事が、大好きです。
何しろ、金のたてがみは憧れで、自慢ですから。



やはり、何処の世界へ行っても、いけめんは最強のようです。センスのみで生きていける、そんないけめんな女性に、私もなりたいです。