右から、B、3B、4B、6Bなの!
「抽象画を描きたい」
って絵の先生に言ったら、
「抽象画は後。デッサン、デッサン!」
と言われ、まずこれらの鉛筆を持って来るように、との事だった。それに、消しゴムは練りゴムを使うんだって。小学生の時遊んだ事のある、あのねりけしね。
鉛筆を買う時に、文房具屋さんに友達がついて来てくれた。
「10Bなんて初めて見たっ」
って。たしかにっ
Bから10B迄、色んなメーカーの鉛筆があったが、品切れしてサイズが揃っていないのもあった。全部同じメーカーで揃えようと思いSTAEDTLER製のものにした。
たまたまその友達のおじいちゃんは文房具屋さんだったらしく、友達も文房具好きだった。
「STAEDTLERは、ドイツの製図用品のメーカーだよ」
と、教えてくれた。
「鉛筆削り持ってる⁇同じメーカーの。あげるよ」
後日、同じSTAEDTLER製の新しい鉛筆削りを私にくれた。
削ってみたら、すごい滑らかだった!
こないだ家の整理してたら、昔ピアノ教室で使ってたキティの缶ペンケースを見つけたので、今度は絵画教室に持って行こうと思う。
アキちゃん、ありがと♡
絵画教室はカフェの2階で行われている。
オーナーの父とオーナーが、親子で絵画教室の先生をしている。
絵描きのオーナーとは元々知り合いで、絵画教室に惹かれて足を伸ばしてみたところ、珈琲に拘りを持ったお店である事を初めて知った。
オーナーのご両親とは初対面で、色々話をして、豆の焙煎の体験をさせて貰う事が出来た。
これもたまたまなのだが、鉛筆削りをくれた友人は、以前、カフェで特別に珈琲豆を焙煎させて貰った話を私にしてくれた。生豆を使って、時々自宅で焙煎を愉しんでいるそうだ。その話を聞き、私は興味を抱いていた。
それから間もなく、別のカフェで、不思議と私も焙煎する機会を得られたのだ。
初めは、奥さんに教えて貰っていたが、本格的な手解きはオーナー父が良いだろうという事で、2階にいるオーナーを呼んでくれた。
上に小さな穴が空いたフライパンみたいのに生豆を入れて火にかけ、豆の色が変わる迄ひたすらにぐるぐる回す。豆の色が変わった後も熱し続けると、深煎りになり、コクが出る。私は深煎りが好きなので、軽く長めに煎ってみた。
店内にアロマの香りが立ち込めた。
「上手いね!うちに来ない⁇」
とオーナー父から褒められ、奥さんは
「あら、褒められるなんてすごいわよ」
と笑っていた。
焙煎したての豆を食べさせて貰った。芳ばしくて、甘かった。お菓子等にもそのまま入れられるそうだ。
今から、大学生のギターライブのリハがあるそうなのだが、なかなか始まらない。
色んなひとと話をする度に、自分や未来が見え隠れする。
さて、絵を描きにいこう。
