帰りに急に甘えびが食べたくなったので
Candyからの投稿母に電話をかけた。
母は既に夜ご飯を食べた後だと言ったけどお寿司やさんに誘った。
けど夜だったのでお寿司のご飯ゎやっぱ控えたいなと思い直してスーパーでお刺身を買う事にした。
久々来たスーパーに入ると突き当たり正面に鮮魚と書いてあった。
鮮魚に黒ぶちめがねをした若いお兄ちゃんがいた。
「ほんとは49.7円で50円だけど49円でいいよ!お母さん!」
閉店まで小一時間。声張っておばさんに話しかけてる。
甘えびを探したが見当たらない。お寿司の詰め合わせが既に半額になっていた。母に電話した。
「ごめん。お刺身にしよーと思っていまスーパーにいるー。お寿司半額ー。食べる⁇あ、まぐろとぶりの巻き寿司もあるよー。」
「それにして。」
と母が言った。
母は巻き寿司がすき。
「甘えびがないよー。」
探してるとあったっ。
隣から黒ぶちめがねのお兄ちゃんが刺身にも半額シールをつけている。あたしゎそれをじっと見て、甘えびにつかないか見ていたが、やっぱりつかなかった。そこで声をかけてみた。
「甘えびは半額になりませんか⁇」
茶色の髪を後ろに結んでグレーと黒のしましまの服を着たお兄ちゃんは
「なりません。」と即答し
また「はい、なりません。」と言った。
さっきのおばさんの時とえらい違い。めっちゃクールやん、つめたーと思った。
お兄ちゃんの反応と半額にならないか何故か聞いてしまった事に半分笑えながら店を出た。きっと仕事熱心なお兄ちゃんなんだなー。
レジ袋には甘えびとさんまの刺身とまぐろとぶりの巻き寿司とガーナホワイトチョコが入ってる。
帰ると家には海藻と蒟蒻のサラダが用意されてたので、それも柚子の村のドレッシングでいただいて、甘えびを一列食べて、「食べる?」と聞かれて誘惑に負けて巻き寿司も食べて、さんまは食べなかったのにガーナホワイトチョコは全部食べた。
今朝起きて、甘えびをお母さんに一列あげて、あたしも一列食べて、さんまの刺身も食べて、あとは家族にあげて、野菜ジュース飲んで、いつも朝食はヨーグルト1こなのに、充実した食事したーとか思った。
けれど甘えびの味も、さんまの味も、昨夜食べた時に比べたら醤油と山葵の味しかしなかった。風邪をひいてあまり味がわかんなくなってたらしくて、「あーあ。」とか思ってたら、隣で甘えびを食べてたお母さんが、そーいえば秋田のおばあちゃんが、甘えびすきだった話をした。
初めて聞いたあたしは、急に甘えび食べたくなったのは、おばあちゃんが食べたくなったのかもしれないと思ったのと、おばあちゃんが側にいるって、告げたかったんかもと思った。
あたしの頑張りも、不義も側で全部見てくれてるんだろうなと思い、励みにもプレッシャーにもなり、嬉しく思えた。