帰国です。
おはようございます。
今日もUSCジャパンプログラムのブログへようこそ。
わたくしもあと5時間後には機上の人、ということで、
プログラム開始前、最後の帰国でございます。
来年1月の開講に向けて、細かいところの最終調整、ということでばたばたした日程なのですが、
その合間を縫って、何人かの受講生の方とお会いする機会もあり、
充実した帰国となりそうです。
ところで、昨日USC側の講師のHarel Simonとメールしていたら、
「俺、来週日本行くのよ」
ですって。
12月7日に、GC主催の審美歯科シンポジウムが800名の参加者を集めて東京国際フォーラムにて開催されるのですが、それの講師に呼ばれているとのこと。
(詳しくは、http://www.gcdental.co.jp/tomo/kouenkai/t_081207.html のリンクを参照ください。)
このシンポジウム、GC友の会会員なら入場料4200円と格安なので、都内近郊の方は行かれたらいかがでしょうか?
Harelの講義を事前に聞くことのできる、いいチャンスですので・・・。
(「来年のUSCジャパンプログラムの学生なんだよ」って声をかけたら、喜んでくれると思いますよ。)
さて、恒例となりました症例報告ですが、
今日は外科のケースについて。
「ちゃんとしたエンドをしてれば、外科なんかしなくていい」
・・・なんてことを信じてた時期が、小生にもありました(笑)。
まあ、エンドを突きつめれば突きつめるほど、
エンドの限界ってのを痛感させられるし、
それを解決する手段としての外科処置の重要性を思い知らされる、
というのがほんとのところじゃないでしょうか。
というわけで、わたくしのオフィスでの外科処置は年間230症例ほど、というのが現状です。
例えばこの症例
おかげさまでX線上では綺麗に直って、クラウンもかぶせたんですがね・・・。
患者は「全然直ってない!」と怒っとるわけですわ。
「歯茎を押さえれば相変わらず痛いし、ウミが出てきて臭い」んですって。
「おいおい、おっさん・・・」ってことで口の中を覗いてみると、
ションベンちびりそうになりましたね。
おっさんの言うとおり、確かに3ヶ月前にあった婁孔は相変わらず存在するし、
押さえれば痛いし、ウミが出る。
そもそもこれが原因でウチに来たわけだから、
患者の主訴は全然解消されてないわけです。
うーん、困った。エンドはしっかりできてるし、エックス線上の治癒も問題ない、
外科処置というオプションが無ければ、ここで手詰まりになってしまうわけです。
というわけで外科処置に踏み切り、弁を開いて、
これじゃよく分かりませんが、マイクロスコープ下では、
遠心頬側根の表面が、バイオフィルムで覆われておったわけですね。
これじゃあ、いくら根管「内」をきれいにしても、直りませんわなあ。
という事でこんな根は切っちゃう。
という事で、この後Bio-Ossの充填で、無事、良好な治癒を得る事ができました。
「エックス線では良好な治癒が見られたにもかかわらず、主訴が改善しなかった」という点では多少レアなケースかもしれませんが・・・。
「慢性化した根尖病変が根表面にバイオフィルムを形成する」なんてことは実際問題としてよくあるでしょうし、
難治性の根尖病変なんてのはたいがいこれが絡んでるんじゃないでしょうかね。
こうした症例は
「弁を開いて根を掻爬あるいは切除する」
という手段を持たなかったら直りようがないと思うのですが、いかがでしょうか。
では、また面白い症例があったらご報告いたしますね。


