007 | USCジャパン・プログラムのブログ

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おはようございます。

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突然ですが、

007の新作"Quantum of Solace"、メラメラ

見てきました。



ただ、前作(「カジノ・ロワイヤル」)が、

「ダニエル・クレイグはこれ一作でショーン・コネリーを越えた」、

とまで言われた、シリーズ最高作の呼び声高い名作でしたからね。

残念ながらそれには及びませんでしたが、

よかったですよ、とってもドキドキ

あともう一度くらい劇場で見ておきたいな、と思っております。



ところで"Quantam of Solace"っていうタイトル、意味わかりますはてなマーク



邦題は「慰めの報酬」ってことらしいですが、

うーん、これは誤訳といっていいんじゃないかなあ、しかもホームラン級の。目

担当者が辞書を引いて、

「solaceは慰め、癒し、か・・・。で、quantum、量子力学、いや、これじゃないよな。分量、数量、定量?うーん、これでもない。分け前、報酬、まあ、このへんにしとくか?」

ってアタリをつけた、って辺りなんでしょうが、これでは映画マンとしてちいと無責任なのでは?

「慰めの報酬」なんて邦題では、「エルサルバドルでは30分28ドル(顔見せあり)」みたいな話か?と思うのは・・・、

おれだけか。




いや、この"Quantum of Solace"なるタイトル、じつはこちらでも

「まじで意味わかんないっすあせる

ってことで、製作発表のあった今年1月から色々と物議をかもしておったわけです。


もっとも、このフレーズには一応、出典がありまして、

原作者のイアン・フレミングが同名の短編小説の中で、

「男女間の関係を続けるには、"Quantum of Solace"ってやつを維持しないといけない。これがなくなると、関係は修復不可能になってしまう」

って事を登場人物に言わせておるわけです。


その文脈からすると、

「交際相手に対する、最低限の(quantum)思いやり(solace)」!?

ってことのようなのですが・・・。




結局、スターウォーズ、エピソード1の"The Phantom Menace"みたいに、

「映画を観終えて、初めてタイトルの意味が分かる」、なんていう例もあることだし、

とりあえず封切を待ちましょう、って状態だったのです。



というわけで観てきたわけですが・・・、

タイトルの意味、やっぱりなんだかよく分かりませんでしたね(笑)。

もっとも、まわりのネイティブのアメリカ人に聞いても、彼らもお手上げみたい。



ただ、観終わって一夜明けて「なんとなくこんなことかな?」と思うのは・・・。



この映画、ある意味、前作で最愛の恋人を「組織」に殺されたボンドの復讐劇であり、

また今回のボンドガールの役どころも「家族を南米ボリビアの将軍に惨殺され、復讐を誓う」というものなので、

結局、「愛する人に対して果たすべき最低限の義務(すなわち、この場合は「復讐」)」ってことなのかな?と・・・。


ただね、

(ここから、「ネタばれ」ってほどの事では全くないんですが、気になる人は次の一段落は読まない方がいいかも)



最後になって、悪役の口から、この「組織」の名前が「Quantum」だと明かされるんです。

ってなると、何かダブル・ミーニングが隠されているのか?

うーん、この辺になると本当に分かりませんね。


この悪の組織クオンタム、あらゆるところに(それこそMI6内部にも!)構成員をもぐり込ませてるので、「地球上にあまねく存在するもの。分子・量子」って自称してるってことなのかなあ・・・?

いやね、このクオンタムって組織、以前の007シリーズの悪の秘密結社「スペクター」なんかと違って、映画中でもえらく不気味に描かれておりました。


ともかく、

今回でとりあえずの「愛する人に対する責任Quantum of Solace」、すなわち復讐は見事果たしたものの、

次作以降、まだまだこの組織との戦いは続いていくわけだから、

今作の邦題は、

「復讐の序曲」

なんてーのが、意訳(超訳?)ですが原題の意図を忖度すると、よろしいかったんじゃないかなどと愚考しておるわけですが、

どないでっしゃろか。





ま、そんなことより(笑)、

ちゃんと歯科の事も話さないとおこられちゃいますね。

というわけで、前回に引き続き、マイクロスコープの臨床応用ケースについて。



下顎の前歯のエンドなんですがね、

これ、簡単だと思っている人が多いんですが、じつはとっても難しいんです



このおじさんの前歯もとても2根管あるように見えないんですが・・・。


空けてみると、舌側になんだか不穏な影が・・・。


で、下のように、ちゃんと舌側根がありまして、


形成して、


根充、というわけです。


実際、下の写真のように、高確率で、2根管性を帯びているものなのですよ。


それが、普段見つからないのは、結局舌側から髄腔開拡をしているからで、

このように、切縁、いや思い切って唇面からアプローチする事もだいじなのですね。



この上の写真の歯の場合も、思い切って、切縁から髄腔開拡することにしました。


そうすると結局最終補綴物もベニアかPFMにならざるを得ない、

なら最初から切縁を2mm落としてしまおう、というわけです。



やっちゃいましたねー(笑)。



だけど、ほら、ちゃんと舌側根があるでしょ。



ファイルを入れると分かるけど、舌側根にstraight-line accessするには、

「切縁を落とし、唇面からアプローチする以外無い」ってことがわかりますでしょ。



でも、これを受け入れない分からず屋がいて、この症例、



こんな事になりまして。

これね、別に方向がずれてパフォったわけじゃないんですよ。

これ、ちゃんとした唇側根なんです。

根管の出口が歯の横っ腹ってだけで・・・。

(その証拠に、この横っ腹周辺に透過像があるでしょ。)


でね、「絶対に舌側根がある。それを綺麗にするには唇側アプローチしかない」

って教えてやってんのに

「舌側根があってそれを綺麗にしないといけないのは分かるけど、

切縁を落として唇面からアプローチするなんて教科書にも書いてないから」

なんて情けない事いうから、

結局じぶんが引き受けて。



例のごとく切縁を落として、唇側からアプローチして、マイクロスコープを使うと、




左手(より舌側)に、根管口、見えますね。

無事形成して、



根充。

ということで、

「下顎の前歯は常に2根管を意識する」

「そのために、場合によっては髄腔開拡を唇側から行う等の思い切った処置も必要」

「それにしても、マイクロスコープを使わないと、あきまへんよ」

ということでございました。