【成功?失敗?】
~episode①~
そしてついに、遼一さんの誕生日当日。
(あの花の開花を見れるのは日暮れから数時間……)
(ちょっと遠いし、お昼頃にここを出れば間に合うよね)
当日のお昼前、私は張り切って遼一さんの部屋にお邪魔した。
○○
「おはようございます!」
遼一
「元気だねえ。ついに求めていたものが見つかったのか?」
○○
「はい!もうアレしかありません!」
「ってことで、そろそろ出ましょうか」
遼一
「何?」
○○
「私、ナビしますから……遼一さん運転お願いします!」
遼一
「別にいいけど……どこに行くつもりだよ」
○○
「ついてからのお楽しみですよ」
遼一さんの腕をつかむと、私はすぐにマンションを出た。
――――――――
事前に調べていたルートを途中まで行くと、車が混雑し始めた。
遼一
「なんだこれ。何渋滞?」
(みんな、一年に一度しか咲かないあの花を見ようと集まってきてるんだ)
(もう少し先の駐車場に停めて)
(あとは草原まで歩く予定だったんだけど)
○○
「遼一さん、人混み嫌いですよね」
遼一
「まあ、得意ではないな」
○○
「ちょっと待ってください、迂回ルートを探しますから」
スマホを取り出して、草原までの迂回ルートを検索する。
その間、遼一さんはなぜか楽しそうに私を見つめていた。
○○
「どうしたんですか?」
遼一
「いや?なんかおもしろいなと思って」
○○
「おもしろい?」
遼一
「そうやって、いちいち必死なお前が」
(またからかわれてる……)
(私が困ってる顔、大好きだって言ってたもんね……)
○○
「今はそんなこと言ってますけど、ついたらきっとびっくりしますよ」
遼一
「はいはい、楽しみにしてますよ」
なんとか迂回ルートを見つけ出すと、遼一さんにお願いして方向転換してもらった。