悲しいくせに。
泣きたいくせに。
誰にも助けを求めない。
―――求められない?
助けてって言えないギイの心を癒すことなんて僕なんかじゃ全然役不足かもしれない。
けれども。
せめて。
傍に居させて欲しい。
悲しいこと、苦しいこと。
怒りも涙も。
全部受け止めてみせる。
君は一人じゃない。
一人になんてさせないから。
だから。
この手を取って欲しい。
なのに―――。
ギイの握り締められた指先がピクッと震えて緩められ・・・そしてまたキツく握られて・・・。
心の葛藤を示すかのように繰り返されるそれに、託生は深く息を吸い込んで心を決めた。
もう一度。
触れたくて堪らない躯にそっと抱きつく。
裸の胸からギイの服越しの体温と胸の鼓動が伝わってきて、躯が熱くなる。
するりと這わせた掌の感触でギイも自分と同じなんだと知って。
託生はほっとした。
「っ、た、くみっ?!」
「しっ、黙って。」
這わされた託生の掌がギイの昂りに辿り着き、布地の上からゆるゆると動かされる。
託生の予想外の行動にギイは慌てた声を上げた。
だが、それを小さく制して。
「・・・!」
言葉のみではなく文字通り口を塞いだ。
重ねた唇からこの気持ちが伝わればいいのに。
―――僕はここにいる。
君の傍に。
昔、君がしてくれたように。
今度は僕が。
君の重荷を下ろしてあげられないかな―――