Promise to you 29 | usatami♪タクミくんシリーズ二次創作小説♪

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タクミくんシリーズの二次創作です。
usatami のこうだったらいいのにな~♪を細々と綴っております(〃ω〃)
覗いていただけてら嬉しいです(’-’*)♪

「ギイのお家の人に会うの、本当に久しぶり。エリィちゃん、大きくなってるんだろうなあ。」
眼下に広がる真っ白な雲の海を眩しそうに見詰めながら。
託生が懐かしそうに呟いた。
「おう。オレが言うのも何だけど、メチャクチャ可愛くなってるぜ。・・・ちょっと会わせたくないくらいだ。」

オレと託生は現在、空の上。
つい今しがた空港を飛び立った飛行機の中。
これから約13時間の空の旅だ。
オレ一人だったら退屈なだけの時間だが、託生が一緒なら話は別だ。

つい先日まで、自分の自制心に自信が持てなくて託生のことを避けてしまっていたオレ。
そのことが託生を不安にさせていたなんて、全然気付けなかった。

何故かコーヒーを奢ってくれた片倉に、会ったついでに礼を言ったら文句を言われてしまった。
『ギイが忙しいのは解るけどさ、託生が元気なかっただろ?だからさ、ちょっとは声掛けてやってくれよ。』
―――よく見てるよな、片倉。
・・・・本当に、ただの友達なんだよな?

託生を不安にさせて悪かったと反省してる。
でも、それとは別に。
不安に思ってくれた、そのことが嬉しい。
託生の中でオレの占めている位置がそれほどに大きいのだとしたら、嬉しくて堪らなくなるのだった。


「相変わらず、ギイはエリィちゃん大好きだよね。そりゃ、ギイの妹だもの。可愛くなってるに決まってるけど・・・何で会わせたくないの?」
オレの小さな呟きで付け加えた一言までしっかりと聞き取っていた託生。
そりゃあ、そうだろ?
エリィは昔から“託生お兄ちゃん”が大好きだったんだぜ?
今の託生に会えば恋してしまうかもしれない。
そして託生も。
エリィに恋してしまったら?
オレはもう太刀打ち出来なくなるじゃないか。

そんなことを心中で叫びながらもオレはなに食わない顔で言ってやる。
「ひみつ。」
そんなオレに首を傾げていた託生がくすくすっと笑いだした。
「なんだよ?」
「ううん。なんでもないよ。」
「なんでもなくないだろ?ほら、さっさと言えよ。」
「だって、ギイ、僕がエリィちゃんのこと好きになっちゃったら困るって思ってるんでしょ?」
未だにくすくす笑いながらの託生の一言に、ギクリとなる。
ウソだろ?
オレの気持ち、託生にバレてる?!
焦るオレの横で、更にくすくす笑いながら託生が続けた言葉は。
「本当に、ギイはエリィちゃんが大好きだよね。」
・・・・・ちがーう。
そうじゃないだろ?!