今回みたいなコメディ作品は、どうしてもアドリブが多発してしまうのですが
(しかもサイトー先生だし)
さじ加減が難しいよねー汗といつも思います。

今回それで、結構、引きずったことがありましてあせる
(ここからネタバレありきです)

 

 

初日から数日間のことです。


2幕でデイルの誤解を解く場面がありますよね。
ホレスがタップをして、ジュリーがデイルの部屋に行くところです。

主役2人がこれまでの誤解を解くという重要な場面を演じているのに
上の階のホレスの動きに観客の視線がいってしまい、何度も笑いが起こっていました。

しかも、結構な頻度で。

何度も観ている人はいいですが、初見でこれだとダメですよね?

芝居の中心は主役2人なのに、関係ないところで笑いが起きると
「何があったの?」と視線がブレて芝居の邪魔になってしまいます。

結構、この場面が気になってしまって、観劇後はずっと考えてしまいました。
 

このまま千秋楽まで行くのであれば、ちょっとセンスを疑ってしまうなーショボーン

と、危惧していたのですが汗

 

数日あけて観劇したら、その心配は無用になっていました。
ホッとしましたー!笑い泣き

ジュリーが部屋に入るまでは、ホレスのタップの動きで笑わせ

芝居が始まると休憩に入り、客の視線を下に下ろすようになっていました。
 

そして2人が舞台からはけてから

ホレスの動きが再開して芝居が始まるようになっています。

本当に良かったー。
まだちょっと笑いを引きずる時もあるけど、全然印象が違っています。

 

メリハリって本当に大事です。
誰の指摘か分かりませんが、ちゃんと方向修正してくれたことに感謝です。
 

 

 

 

笑いって中毒性があると思うんです。
 

演じる側も、見る側も。

宝塚ファンは基本リピーターが多くて、コメディとなると必要以上に笑いが起きることもあれば、
場面に慣れてしまって、受けが悪くなるということもあります。


本当ならば、
脚本やシチュエーション、役者の決まった動きや台詞の間で
毎回笑わせることが出来ればいいのですが、そう中々上手くはいきません。

それに比べると、アドリブは手っ取り早いので、安易に走ってしまうことがあります。
そして、回を重ねるごとにエスカレートしていく。
ちゃんとお芝居に適していればいいのですが、内輪受けになってしまうことも多々あります。

あまり、初見の人や、宝塚を観る人を置いていかないでね?と思っています。

 

ちょっとならいいんです、さじ加減が大事。


でも、厳しく見るつもりはないですあせる

楽しいことには違いないし…。

 

でも、自然としらけてしまう気持ちになってしまう。
そうなると残念だなと思いますあせる

お芝居って本当に難しいですね。