小さい頃は死ぬかもしれない恐怖が毎日あった。

父が叩いて、それ以外の時は隠れて妹と喧嘩して、仲が良いとは無縁の家族だった。

だから、人間関係って、どちらかが我慢して成り立つものなんだと思い込んでいた。

友達ともそうやって、私が我慢しすぎて苦しくなっていくのがいつもだったから、友達ほしいと思ったことない。笑


でも夫と娘と私の今の家族…は、仲が良いって言える。

お互いに我慢しないのに思いやっているこの関係をふと信じられないと思う。

昔はまぁ私が色々あったけど笑。うつにもなったし。私が本当の意味で信じられなかったから。


この誰も我慢しないでお互いを思いやってる関係が成り立っていることに気づいた時、成り立つんだって知った時、信じられない気持ちと幸福と感謝が溢れた。

白黒の世界で生まれて、カラーに放り込まれて、最初はカラーに気づかずに突然カラーだということに気づいて信じられない感じ。

世界が本当に全く別物になった。

カラーを知ったから、白黒はもうカラーの一部だと知ってる。

色のない白いところに肌色やピンクや黄色があって、黒のところに茶色や青や影があるのをもう知ってる。

だから白黒しか知らなかった時には戻れない。カラーの住民になったから。


そうなってから、小さい頃の白黒の記憶にも薄くカラーをつけて見れるようになった。




昨日、約3ヶ月かけて準備してたものが完成した。

今日はあと細かいところだけ仕上げて終わる。


初めて、一度も自分を責めずに描いた。

楽しく作業しててもつい責めてしまいそうになって、努めて責めずに描いた。

それが、なんかめちゃくちゃ嬉しい。

そして信じられない。

でも、こういう世界もあるんだ。

自分を責めずに自分のやりたいことをやる世界が。

だから、今日のこの気持ちを覚えておこう。

結果はどうでもいいんだよ。

私は完全にやりたいように描いた。

それが信じられなくて、すごい。

パチパチ