第2次世界大戦中のハンガリーの首都ブダペストで、父親(ヤノーシュ・バン) と継母(ユディット・シェル)と共に暮らす14歳の少年ジュルカ(マルセル・ナギ)。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害は同国にも及び、ある日、父親は、「労働キャンプ」へと送られる。ジュルカも働きに出ることになるが、ある日仕事に向かう途中、バスを強制的に止められて、彼や仲間たちは拘束されてしまう。以後、ドイツのユダヤ人強制収容所を転々としながら、ジュルカは生き地獄を味わうはめとなる。(wowowより)



幸せそうなシーンは短く、すぐに収容所のシーンに。

14歳の少年の日常はユダヤ人強制収容所の中にしかありません。

過酷な労働、乏しい食事。成長期の少年の身体は確実に蝕まれていきます。

精神も、また。

それでも助けてくれる仲間や看守もいたりして、少しだけ心が救われます。

労働終了後のわずかな自由時間を愉しむゆとりも。

でも、ジュルカは病気になり死を待つだけの身に。

死体や死を待つだけの人々が裸のまま放置されてる光景。

哀しいシーンではあるけど、そこまでのグレイ一色の画面に比べたら、生まれたままの姿に美しささえ感じます。

終戦によりアメリカ軍によって解放される捕虜たち。

故郷のブダペストへ向かうジュルカ。

悲しみも怒りも使い果たし、これから怒りを感じることはないだろう、という彼の台詞に心を刺されます。

生きることをあきらめの境地で受け入れるジュルカ。

最後の台詞に救われる気もします。

解釈は難しいけど。

「恐怖だけが話題になるが、僕は収容所での幸福について話さなければ。」と。