昨日のサンクトペテルブルクの思い出に続いて今回はモスクワ編です。(昔話が続くあたり、ネタ切れバレバレですな~。)


今から数年前のこと、短期ではありましたが、ホームステイをしながらロシア語の語学留学に行きました。


お世話になってたお宅から学校(何と!モスクワ大学内で講義を受けてました)までは地下鉄で乗り換えが一回で行けるという便利さでした。


ロシアの治安状態ですが、当時はネオナチによる外国人襲撃が流行ってて、モスクワも人の少ないような道とかは危ないと言われていました。


が、楽天的な私は結構平気で歩き回って、ホームステイ先のママを心配させてました。


ある日、地下鉄を使っての学校からの帰り道、割と混んでる列車内、座ることが出来ずに吊革につかまってました。


夏だったので薄着です。


Tシャツ1枚で、鞄をタスキ掛けにしてました。


ふと視線を感じて見てみると、スキンヘッドのネオナチらしき若者がチラチラこちらを見てます。


あわてて視線をそらしました。


と、やおら立ち上がった彼が近づいてきます。


……、や、やばいかも……。


でも、まさかこんな混んでる電車内でボコられたりはしないだろう。


手を掴まれました。


え?


席に座れと言ってます。


ま、まさか……。


どうやら妊婦と間違われたようです。


確かにポッチャリ体型でした。お腹が目立ってたかも知れません。


それにしても女性、しかも妊婦に間違われるなんて…。


男だってバレたら怖いし、恥ずかしいし、顔を上げることが出来ませんでした。


他の日にはスキンヘッドの若者たちがおばあさんに席を譲ってる場面にも遭遇しました。


シルバーシートを平気で占領してる日本の若者たちを見る度に彼らのことを思い出します。