息を荒げ、肩を激しく上下させながらも息を吸った。


さっきまでの恐ろしいものはまだ頭に焼き付いている。



顔をあげると5人がすごく焦った顔をしていた。黒子の安全を確認すると、全員がホッとした顔に変わった。


「いきなりどうしたんだよ!黒子」


肩を持っている火神はバシッと黒子の背中をたたいた。


「いえ・・・・今回は、一筋縄ではいかないようです」



それをきき、緩んでいた空気が凍り付いた。





【赤司・今吉・笠松・桜井・桃井ペア】



「・・・黒子の様子が変、だ」


 笠松のその一言を聞き、珍しく今吉も赤司も表情を曇らせた。



「何か感じ取った、みたいですね」


赤司は窓の外を見て呟いた。



「感じ取った?どういう事なんや?」


「高尾、とは違うのか」



 高尾は《百目》の先祖返り。人の心の内を読み取ったり、その人の過去・未来を視る事が出来る。


「テツナは第三者の記憶や感情を無意識に感じ取ってしまうんです。高尾は知っている相手でないと視られませんから。物や場所によってテツナは様々なものを視る事になるでしょう」


赤司の話す内容を聞いて桃井は表情を曇らせた。


「テツちゃん・・・大丈夫かな」



これまで至ってしっかりしていて、めげなかった桃井が初めて弱音を吐いた。


♪~♪~


 笠松の携帯が鳴った。


サッと取り出し、誰からだと確認すると黄瀬からだった。


「黄瀬か。どうした」


『えっとッスね、こっちの現状報告をしようと思って電話をかけたんッスけど』


「何か見つかったのか」


『・・・・俺たち、この村に閉じ込められたみたいッス』