第5章 死
ねえ、a。君と出会ったのは幼稚園の年長の時だったね。
いつも屈託のない笑顔で私を和ませてくれた。私も君に喜んでもらおうと木に登って木の実を採ったりしてよく怒られた。
小学生になっても君とは仲が良かった。周りからも珍しがられてたのに君はきっと気づいていなかったただろう。
中学二年で君と付き合い始めたけど、気まずくなるどころか最高な日々を送れたと思う。水族館、動物園、ショッピング。 どこにでも必ず君はいた。
大好きだった。
でも、そんな君はもういない。 あの悪魔によって気持ち悪い奇人に刺殺されてしまった。
君のあの笑顔はもう見ることができない。どこを探しても君を見つけることはできない。
あらわしようのない悲しみと怒りが込み上げた。涙が止まらない。
生前、彼女はこう言って笑っていた。
「死ぬなら、mと一緒に寄り添いながらがいいな。」
