悪気はなかったけど、相手に不自由をさせてしまっていたらしい。
お互い大人同士。
仮住まいの病院ライフ。
気持ちよく、束の間の共同生活を送りたい。
謝るタイミングもなく、どうしたものかと思い悩む。
動いてないのに、食欲がわいてきました。
お風呂にも入れずウン十日目。
これで太ったら
デブでブスで小汚ない豚さん
になっちゃいます。
気を付けようっと。
それでもこの後、同室のおばあちゃんと一緒に、看護士さんからドライシャンプーをしていただきます。
ベッドから動けないおばあちゃんに、富士山は見えているか聞かれ、窓際にいた私は必死に探すが、遠くの連山の上方は靄がかかり、とても遠方の富士山を見つけることができなかった。嘘でも「見えたよ」と言われれば、それだけで嬉しいことは、長く寝たきりであった私には痛いほど分かるが、この大部屋でそんな嘘ついた場合の騒ぎを考えると嘘はつけず「見えない」事実を説明するしかなかった。おばあちゃんの、ちょっと寂しい顔に胸が痛んだ。