潮風を頬に受けたくて、

冬の海に行ってきたの。
でさ、
季節感をさーらーに満喫するにはやっぱ
寒中水泳っきゃないわけじゃない?

で、

もう何十年もプールとか行ってないから
タンスの中のお気に入りのビキニとか
もうとてもじゃないけどダメ!無理
であ、懐かしい~
学校の時の体育の水着、
これがまあギリで着れたから、

それを助手席に置いて浜へ・・・


当然だけど閑散としてるわね!

冬の海には冬の海なりの
海の家ってものがあったって
よくってよ!

ほら、土手煮とか、うるっさいわねぇ

そんなにあたしの着替えシーンが観たいの?

わかったわよ!


CM

・・・・で、まあほらこんな感じ。
やっぱ当時の着ると、
劣化部分に余計目がいっちゃうわね!
(シヒヒ、もうとっくに着替えちゃったわよ
ザマーミロあっかんべ~だ!)


ででで、寒さで顎が震えるわ。

ラジオ体操第一、だけじゃとてもじゃないけど
ぜんっぜん足りないから、
うろ覚えの第二、第三までやって、それでもまだ
足りないから、第四を創作でやって、

やっとじゃぶん!

この興奮、言葉にできないわ!

泳いだ泳いだ冬の海を身体の芯まで満喫したわ



ってとこまではよかったんだけど、


もぉ~、聞いてよ!

あたしのここ、これ、わかる?
傷みたいの、つーか傷なんだけど

泳いでたらさぁ、

な~んか首に異物感があるのよね。

それでなんかよくわかんないから上がって
その辺をまさぐったら
したらばさ!

手が血だらけでやんの!

あわててバックミラーに
中途半端な姿勢になって覗きこんだら

なんと、

あたしの首に、小さな鮫が噛みついてたじゃない!

小さい、ほんのひよっこのサメの子供みたいのが
あたしの首にかみついたままぶら下がってんの!

でその噛みついてる部分からこう
血がダッラァ~ってしたたってんのね。

もぉ~しんじらんない!

「え?それって、垂れ流しの汚染水で巨大化したダボハゼとか
エイじゃなくて?」




違うわよぉなにいってんの、

もぉ

サメよぉ~サメサメぇん