イソップのお話に『うさぎとカメ』がありますね。
うさぎとカメが競争し、途中でうさぎが居眠りをしている間に
ゆっくりと進んでいたカメに負けてしまったというお話。
 
滋賀県豊郷町に『東洋一の白亜の殿堂」と称された旧豊郷小学校があります。
伊藤忠兵衛の丁稚から丸紅の専務へと上りつめた古川鉄治郎氏が
私財の2/3、現在の数十億円を寄付をして昭和12年5月30日にできた小学校だそうです。
 
当時には珍しく水洗トイレ、セントラルヒーティング、電話の内線電話
プールや体育館やテニスコートが整備されていたとか。
 
設計者は近江八幡ヴォーリーズ建築事務所で
メンソレータムを日本に広めたことでも知られるウィリアム・メレル・ヴォーリーズ氏。
古川氏が子どもの頃学校の先生から、イソップ物語のウサギとカメの話のように
『誰もみていないところでも努力し、ゆっくりでも良いから前に進んでいきなさい』
教えられ、そうする事で校舎を寄付できるまでになった」という思い出話を
ヴォーリーズ氏が具現化したものが
階段の手摺にある うさぎとカメのブロンズ像だそうです。
 
この小学校は13年前に取り壊すと決定した事に住民が反対運動を起こし
解体作業を進めようとしている町長との諍いを報道されていたのたのを覚えています。
 
豊郷小学校は、保存されることになったのですが
『けいおん!』というアニメの舞台となり、聖地巡礼のファンがたくさん訪れる場所になっているそうです。
 
旧豊郷小学校が保存され、聖地巡礼や町おこしの拠点となっているのは
学び舎で培われた『うさぎとカメ』の精神、そして小学校への愛情と誇りを持って
住民の方々が一歩一歩たゆまず進んで来られたおかげだと思います。
とても素晴らしい町ですね。
 
おまけ:ウサギとカメのこんな曲も見つけました。