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早いもので、お盆ですね。
精霊さんのお迎えには行かれましたか?
実家では13日の夕方に、お墓に蝋燭、線香を持って出かけ精霊さんを迎え
家に盆提灯を灯し、仏壇にお供え物をしてお参りしました。
それから15日の夜に、花火をした後に
道端に点々と線香を挿してお墓への送り火としていました。
でも、私が生まれてから家の中で亡くなった人は居なかったため
見たことのない祖父や曽祖母などだったので、ただの行事の一つのように思っていました。

祖父の50年忌を済ませた後、思いもよらない哀しい出来事が起きました。
私の弟が、しっかりとしたかわいいお嫁さんをもらい、
11月頃には赤ちゃんが生まれると、慶びを心待ちにしていました。
夏になって、妊娠中毒症のためか入院をしました。
家で事業をしているので、その経理をしていた義妹は、時折体調を見ながら
家に帰ってきていました。
最後に帰ってきたのは8月末だったでしょうか。
10月に入って、腎機能があまり良くなく熱が出ている、と聞いていました。
ところが、赤ちゃんがお腹の中で天国に行ってしまった、と電話が入り
「そうか、残念だったな。」と可哀想な結果になって落ち込んでいるだろう義妹を想っていました。
ところが、その数時間後、今度は義妹も亡くなったと伯母が泣きながら電話を掛けてきました。
聞き間違いかと耳を疑いました。
「どうして?!」と訊いても、「判らない。」と泣くばかりです。
もう、呆然です。「とにかく帰るから。」とすぐに同じ職場の夫と休みをもらい実家へ急ぎました。
弟と父母は産院へ行っていると言うことだったので
私達も産院へ車を走らせました。

赤ちゃんも義妹も逝ってしまった・・・?!
秋の抜けるような青空を眺めながら、一体どういうこと?と
時間が止まってしまったような気がしました。
産院に着いて聞いた話では、前の日の夜に死んでしまった赤ちゃんを
今日陣痛促進剤で出すことになっていたのですが、
義妹の体調が急変し、お腹を開けて赤ちゃんを出す手術中に塞栓症で亡くなったという事でした。

後で、ほかの産院に勤めている私の友達の話では
シュガーのメンバーで同じように亡くなった人がいると言うことでした。
でも入院中に赤ちゃんも亡くなる、お母さんも亡くなるという事があってもいいものなのかと
私も、私の姉もお産し、信じていた病院だっただけに、今でも疑問です。
今から9年のことで、その子も生きていれば小学3年生の男の子でした。
その後、弟はまだ独り者です。

それから4年後に、今度は伯母が膀胱癌で82歳で亡くなりました。
50年もお葬式をしたことがない家だったのに
相次いで愛する人たちを亡くしました。

それからのお盆というのは、ぐっと身近になったというか
知っていた人をお迎えする日となりましたが
最近は、お坊さんのお話で精霊さんはいつも家に居る、と聴いたと母が言って
迎えも送りにも行かなくなり、ただ家で静かにお参りをするだけです。

精霊馬のキュウリは馬で、少しでも早く帰ってきて欲しいから、足の速い馬で
なすは牛で、帰る時にゆっくりと荷物をたくさんもらって帰るから
ナスの牛に乗ってもらうのだそうですね。
ご先祖様や、大切な人をお迎えする大事な日。
ゆっくりと寛いでもらいたい日です。

 「み仏の語らいありて帰りくる
        迎え火灯し待つ家々や」

義妹を失ってしばらく経った頃、
新聞か雑誌に掲載されていた「お盆」と題する歌です。