アメリカ大統領候補、ジョー・バイデンが所有する数々の家
「高校生の時ですら不動産に魅せられていた」
公職に就いて44年のキャリアのほとんどで、ジョー・バイデンには「中流階級のジョー」というあだ名がついている。自分で「連邦議会で一番貧しい男のひとり」と呼んだことすらある。数々の事業に失敗した父がいて、ペンシルバニア州スクラントン生まれという喧嘩っ早いルーツを持つことは、2020年大統領選キャンペーンで有権者にアピールしようとしている大きなポイントになっている。が、『Wall Street Journal』によると、バイデンが上院議員の資産リストで一番下のほうにいることが多い理由は、彼が昔から不動産に夢中になっていることと大いに関係があるという。「子供だった高校生の頃ですら、不動産に魅せられていた」と、2007年の自伝『Promises to Keep』で書いているほどだ。

1996年、バイデンはデラウェア州ウィルミントン郊外の高級地区に、4エーカー(約4897坪)のひっそりとした湖岸の土地を購入し、この6850平方フィート(約193坪)の家を建てた。不動産データベース『Zillow』によると、この区画は当時35万ドル(約3700万円)で購入され、現在、物件の価格は推定100万ドル以上になっているが、ある不動産専門家は200万ドルに近いと見ている。副大統領時代、彼はシークレットサービス用に敷地内のコテージを月2200ドル(約23万円)で貸していた。息子ボーが脳腫瘍で闘病していた時、バイデンは治療費を払うためこの家の売却を検討したが、オバマ大統領が思いとどまらせ、代わりにお金を貸そうと申し出た。

2017年夏、バイデン一家はデラウェア州の海岸に270万ドル(約2億8500万円)で家を購入。ケープ・ヘンローペン州立公園を見下ろす、海岸からわずか数ブロック離れたところにある3階建の家は6寝室、開放的なポーチを擁し、窓の外には大西洋の眺めが広がる。エンターテインメントを楽しむアウトドアキッチンやBBQ設備、暖炉付きの裏庭もある。「キャリアを通してジルと私は、家族全員が集まれる家を海岸に買うのを夢見てきた。それが実現できたのは非常に幸運なことであり、この世で一番大事だと思っている家族と一緒にこの場所で過ごすのを楽しみにしている」と、彼は声明文書で述べていた。

2017年に副大統領の任期を終え、アメリカ海軍天文台にある公邸を離れるにあたり、バイデン一家は、著名上院議員や最高裁判事、外交官などが住むワシントンDC郊外の高級地区、ヴァージニア州マクリーン(ジャッキー・ケネディが育ったところでもある)に家を借りた。ジョージアン様式の家はベンチャー投資家マーク・イエンから借りた物件で(Zillowはひと月の賃貸料は2万ドル=約211万円と推定)、かつては、レーガン政権の国務長官で、ニクソン大統領とフォード大統領時代のホワイトハウス主席補佐官を務めたアレクサンダー・ヘイグが住んでいた。面積1万2000平方フィート(約337坪)、5寝室の邸宅にはジム、サウナ、天井までの窓、20台駐車可能なドライブウェイがある(バイデン一家はもうこの邸宅を借りていないと2月に報道された)。

1974年、若き上院議員で、妻を亡くしたばかりのバイデン(最初の妻ニーリアと幼い娘ナオミは1972年交通事故で死亡)は、18万5000ドル(約2000万円)で元デュポン家が所有していたこの邸宅を購入。彼はこの1万平方フィート(約281坪)の家に「ザ・ステーション」と、あだ名をつけ、1988年に初めて大統領選に立候補した時はキャンペーン本部になった。1996年に120万ドル(約1億2700万円)で売却。
