事業をやっているといくつもの仮説の上に

仮説を乗っけて、最後に財務諸表としての

売上や利益が出てくる訳ですが、これって

構造としては「風が吹けば桶屋が儲かる」と

いうのをなんだか似ています。







事業に置き換えてみると、

①今後こういった市場が伸びていくのではないか?

②そうなるとこういった課題/ニーズが出てくるのでは?

③だとすると、その課題をこういうアプローチで解決できるのでは?

④そうした場合、この指標が伸びるはず。

⑤この指標が伸びると売上がこれだけ上がるはず。

⑥この指標を伸ばすにはこれだけのコストが必要なはず。

⑦そうするとこれぐらいのタイミングでこれぐらい利益が出るはず。

ってな具合です。

これはかなり単純化したものなので、実際には④は

もっと詳細にKPIを分解して仮説を作ったり、これらを

時系列で考える必要がある訳ですが。








事業責任者は仮説を作る、ということが出来ないと

ダメな訳ですが、でももっと大事なのは実行フェーズにおいて、

これらの仮説が間違っていた時にいかに早くそれに気づいて

軌道修正していけるかどうか


というのもこんな仮説の上に仮説を重ねたものが当初の想定

通りになるなんてことは絶対になくて、実際にやっていくと

絶対に想定外のことが起きるからである。






だからこそ当初の仮説通りに「風が吹いた」時に、

それを単に喜ぶのではなく、それが本当に「桶屋が

儲かる」という最終数値に結びついているかどうかを

厳しくチェックする目を持つ必要がある。







そのためには指標や数値を単独の数値として

理解するのではなく、

因数分解やドリルダウンした数値として

相互の関連性を理解
してないといけない。

仮説と定性的な文言として理解するのではなく、

定量的な数値としての関連性で理解しておく、

という言い換えてもいいと思う。







こんな話を若手の事業責任者にしたのですが、話していて

これって自分自身にとっても改めて考えていかなければ

ならないことだなと思ったので備忘録として

書いておきます。