久しぶりにskype経由で母親からメッセージがきた。
なんだろうと思ったら
「ブログの更新がないけど、元気している?」
とのこと。
どうやらうちの両親にとってはブログが僕の安否確認になって
いるらしい(苦笑)。
というわけでちょっと久しぶりの更新となりますが、
ちゃんと無事アメリカから帰国しています。
今回のアメリカ出張では、SMXとWeb2.0EXPOの2つの
カンファレンスに参加してきたのですが、はっきり言って
両方とも内容は期待はずれでした。
SMXのほうは、今回のはソーシャルメディアというまだまだ
ニッチな分野に特化したカンファレンスということもあって
参加人数の規模も400-500人くらい。
ほとんどがSEO会社や個人でのSEOコンサルタントみたいな人で
SMOをされる側、つまりソーシャルメディア側の人たちは僕が見た
限り来ていませんでした。
セッションはリンクベイトの話が多く、あまり面白い話はなく、
唯一面白かったのが、mahaloのJason Calacanis,や
wikipediaのJimmy Wales等がソーシャルサーチについて
語ったこのセッション。
http://www.marketersstudio.com/2008/04/smx-social-medi.html
あと参加した人たちと話していてソーシャルメディアがSEOのために
どう使われているのか、という実態がわかったのは結構面白かった。
例えばリンクベイトの記事を書く場合には、1記事3000-5000ドル
くらいコンサルタントはもらっているとか、ね。
一年くらい前にこのブログでもSMOとSMS というタイトルで
SMO(Social Media Optimazation)とSMS(Social Media Spam)に
ついて書いたけれど、Buzzurlのようなソーシャルブックマークは
まだまだソーシャルメディアとして力は弱いものの、一年前と比較しても
着実にスパムが増えてきています。
実はブックマークしているユーザーの1/3はスパマーという
驚愕の事実もあり(自動判別と目判別の両方にてチェックしています)、
現状でも機能としてスパムをいかに判定し、排除するか、という
部分に結構な開発リソースを取られてしまっています。
今後、SMOといった概念が普及していくとスパムが更に増えて
いくことが予想されるため、今後もこのあたりの情報は
要ウォッチです。
スポンサーにIZEA(旧PayPerPost)が
入っているのがちょっとイタイ。。。
さて、もうひとつのカンファレンスのWeb2.0EXPO。
僕がこのカンファレンスに前回行ったのは、確か2年前の
Web2.0Summitのとき。
http://usami.ameblo.jp/usami/entry-10019760657.html
今回行ってみて思ったのは、なんだか熱気がなくなったなぁ、
ということ。
Web2.0じゃ儲からないっていう当たり前の現実に目覚めた、というか
そういう雰囲気がそこかしこに漂っていました。
その結果、やれクラウドコンピューティングとか、エンタープライズ
といったBtoBの話しが多かったように感じます。
セッションの内容に関しては総じてうすっぺらい内容の
セッションが多かったものの、中には面白いセッションもいくつか
ありました。
特にFake Steve jobsのとか、もう最高。
英語がよく判らない僕でも(!)、プレゼン内容で楽しめるもの
でした。
今回はこのカンファレンスにはECナビから5名(たぶん日本企業としては
最多じゃないかな)参加したわけですが、4月に行われた
MySQLカンファレンスにも3名行っています。
僕自身、1998年のコムデックスに初めて海外出張に
行ったときにインターネットの可能性を感じてこの世界にどっぷりと
浸かるようになったと言っても過言じゃないくらい刺激を受けただけに
今後も出来るだけ多くのメンバーがこういう海外カンファレンスに
参加する機会を設けていきたいと思う。
井の中の蛙になってしまわぬようにね。
■今日の名言
進み続けなさい。期待していたことが、
偶然にでもつかめるはずだ。
座ったままで、偶然にチャンスを見つけたという話は聞いたことがない。
(チャールズ・ケタリング)