以前読んだ本「ウェルチ勝者の哲学―創造的に破壊せよ」でこんなことが書いてあった。

「従業員と会い、語り合うことに時間を費やしなさい。われわれは全てを従業員に賭けている。権限を分け与え、資源を与え、彼らの邪魔をしないように心掛けている」
人材への投資とは、従業員と時間を共にすること。未来を見据えて次代の経営陣を育成することはリーダーに課せられた最も大事な役割の1つ。自信の理想を継ぐべき人間とじかに語り合う機会を大切にすべきである。
「リーダーシップは真空中で発揮されるわけではない。社内外を問わず意思疎通を図り、人々の潜在能力を存分に引き出すべき。それには徹底して語り合うこと。」
「企業のトップに立つ者は現場の従業員と接する機会を持たねばならない」
「新のリーダーは、部下の技能を高め、部下が人間的に成長するよう励ます。そして自らのリーダーシップが不要になる日を希望しつつ、後継者を育てあげる」
「優れたリーダーは部下を育て、劣悪なるリーダーは部下の成長を妨げる。優れたリーダーは部下のために尽くし、劣悪なるリーダーは部下を隷属させる」


これを読んでじゃないけれど、うちの会社は面談が多い。Qに一回それぞれ直接の上司と面談するだけはなく、僕もかなりのメンバーと面談を行うようにしている。この面談は、彼ら自身を育てる場であると同時に、僕自身を成長させる場でもある。

彼らがどうすれば伸びるのかということを、押しきせながらアドバイスするのではなく、彼ら自身に聞き、彼ら自身に答えさせ、彼らから答えを引き出す。彼らの視点をもう一段高い視点になるよう引っ張り上げてあげる。こういうのがもっと自然に普段から出来るようにならないとなぁ。

さて、上で紹介した「ウェルチ勝者の哲学―創造的に破壊せよ」ですが、ここの中に10個の法則が紹介されてます。ご参考までに紹介しておきます。

法則1 人材に投資せよ
法則2 市場を支配せよ―それがダメなら撤退だ
法則3 立ち止まるなかれ
法則4 サービスを忘れるな
法則5 過去を忘れ、未来を愛せ
法則6 学習し、リードせよ
法則7 はったりは言うな
法則8 官僚主義をぶちのめせ
法則9 粘り強くあれ
法則10 街角の商店を営むように経営せよ

上記の他にも素晴らしい言葉が一杯あります。そのうち僕の心に響いた文を一部抜粋して紹介。

「未来は必ずこうなるという必然などどこにもない。未来についてのデータを独占所有するものもいない。目指すべきは、自力で何が引き起こせるかを想像することだ」
「リーダーがなすべき仕事は、目標を決定し、それを周知徹底させ、その実現に向かって従業員を献身させることである」
「リーダーはあらゆうる答えを用意する必要はない。必要なのは、適切な質問を発することだ」
「ビジネスは試行錯誤の連続である。ビジネスは科学ではない。ミスは付き物だ。魔法の公式などはない。しいて公式を上げるのであれば、全ての人間をゲームに参加させることがそれだ」
「KISS -- Keep It Simple, Stupid」
「コミュニケーションとは、相互にやり取りするものでなければなりません。直接向かい合い、行きつ、戻りつしながらじっくりと時間をかけるべきものです。話すよりは聞くことに時間を費やすべきでしょう。コミュニケーションとは、合意を目指し、絶え間なく、相互にやり取りするプロセスなのです」
「皮肉なことに誰もが感じているのに誰も口にしない危険は、はっきりと露呈され、様々な手段が講じられた危険よりも、はるかに組織を衰弱させる。人も企業も秘密を持つほど病気になりやすいのだ」
「90年代から先は、数字をいじるだけのマネージャーが牛耳る世界ではなくなるだろう。桁外れのエネルギーをもち、部下のエネルギーにも火をつける、情熱的なリーダーたちの世界になるはずだ」
「CEOとはとびっきりのアイディアを見つけ出し、それをくっきりと際立たせ、会社の隅々にまで、容赦なく光速のスピードで浸透させる」
「片手に水を入れた缶を持ち、もう片手に肥料を持って歩き回り、あちこちの目を立派に育てること」
「私の仕事は最高の好機に最良の人材を配置し、ここぞという場所に最大限のドルを投下することだ」
「革命を起こせ。小細工はするな。漸進主義は誰もが心惹かれやすい。だがそれは自滅の道にも通じやすい。望むべきは飛躍なのだ。」


果たして僕はどれだけ出来ているのだろう?