夕べから降っていた雨もお昼過ぎには止み、明日はまた晴れて猛暑日になるという予報です

梅雨入りはもうちょっと先のようですね


梅雨入り前に行きたかった所がありました

数年前にチャンスがあったのですが、都合が悪くなりキャンセル

死ぬまでに一度は観てみたい物 第3弾

岐阜長良川の鵜飼です


鵜飼はもちろん夜のものですが、少し早く家を出て長良川添いの河原町界隈を散策





古い街並みが続く河原町、どの家の軒先にも岐阜提灯が下げられています



屋根神様や庚申堂 風情がありますねぇ





さすがは城下町、立派なお宅が多く

素敵な洋館の上には岐阜城も見えます



この日は上天気で、日が暮れるまでは西陽が暑く

冷たいかき氷でちょっと休憩






予約しておいた鵜飼観覧船のチケットを受け取り

鵜匠さんによる鵜飼の解説を聞いて予習します





さあ、ノンアルコールビールを片手にいよいよ乗船です



船の中では注文しておいたお弁当をいただきながら夕暮れを待ちます


鮎の塩焼き、魚田、甘露煮、3匹も入っていました



あんなに暑かったのに夕日が沈むと川風が心地よい

月も高く登ってきました



花火を合図に鵜飼が始まりました



現在鵜匠の家は6軒、6人の鵜匠は正式な職名は「宮内庁式部職鵜匠」といい代々完全世襲だそうです


最初は観覧船が船団を組み、鵜舟1隻と並走して川を降りながら鵜飼を観る狩り下り

観覧船のすぐ横に鵜舟がきて、暗闇の中に燃え上がる松明に照らされた鵜匠と鵜の様子を間近で見る事ができます




その後、6隻の鵜舟が川幅いっぱいに横一列になり一斉に上流から下流に鮎を追い込んでいく総がらみ




暗闇の中、時々鵜匠が鵜達にかける声や船のヘリを叩く音だけが響く静かな漁法

でも人間と鵜の狩猟本能がせめぎ合うダイナミックな絵巻


1300年以上続いてきた鵜飼

かの信長が「鵜匠」という地位を与え、家康が保護してきた鵜飼

金華山の岐阜城もずっとこの長良川の鵜飼を見守ってきたのですねぇ



「おもうしろうてやがてかなしき鵜舟かな」


と松尾芭蕉が詠んだ句のように、興奮とその後の静寂の夜の長良川


何か、日常とは違う時間が流れる幽玄の世界に誘われたような体験でした