ゴールデンウィーク中、カレンダーの赤い日は連日お仕事に行っています


小松宏誠展 「光と影のモビール 空と歌」

のお手伝いです



「浮遊」と「羽根」への興味を原点に、「軽さ」「動き」「光」をテーマとした作品を作り出すアーティスト小松宏誠さんの展覧会です


雨のうた


ペットボトルと同じ素材の円盤がヨリを掛けられた糸の戻ろうとする力でクルクルと回り続けます




まるで雨の日の水たまりに広がる雨粒の波紋のようです




network





自然界の蜘蛛の巣を採取し着色した物

上空から見た大都会の夜景

まさにnetwork


シャンデリア


カラスの羽根やガチョウの羽根で作られたシャンデリアとモビール


空調の風だけで、羽根の向きにより一段ずつゆったりと逆回転する

壁に映る影もまた美しい


モビール





海のモビール







和紙とナノ素材の偏光フィルムで作られた2,800匹の魚

イワシのトルネードを連想させます

まるで自分が海の中にいるような錯覚に

光の当たり方でキラキラと色が変化し、いつまでも見ていたい癒しの空間です


光の蝶



小松さんの故郷徳島のおばあちゃんの家の障子に止まった虫の影からインスピレーションを得た作品




後ろから見ると蝶の羽は1枚なのに、裸電球の揺らぎで蝶が羽ばたいているように見える仕掛け

カチッカチッと規則正しくなる音は、おばあちゃんちの柱時計の音

何故か懐かしいノスタルジックな作品です


会場全体に流れている音も、音響デザイナーのsawakoさんが自然の水の流れや波の音、小鳥の囀り、風の音などを集音してそれをミックスして音楽を作っています


現代アートと言うと、どこが美しいのかよくわからない作品が多いのですが

今回の展覧会は見ているだけで心癒される作品ばかりで、連日長蛇の列ができ大盛況です

インスタグラムの普及もあり、若いお客様や子供さんもたくさん見に来てくださって嬉しい限りです


最近の傾向として、美術館の敷居を下げ誰もが楽しめるもっとポピュラーな場所にしようという試みがされています(それはクラシック音楽の演奏会でも同じようです)

子供連れでも気軽に入れるように、ベビーウェルカムタイムも設けています

とは言うものの、会場スタッフとしては作品保護や他のお客様への配慮などハラハラドキドキ、気を使う展覧会です😅


展覧会は今月19日までやっています

是非皆さん、お越しくださいね