なかなか終わらない引っ越し。
 
 
気づいたらお部屋は真っ暗で、
 
 
目の前には
いつも見てきた
東京の夜景が輝き続けていました。
 
 
 
当日、私とカピバラさんが
仲良さそうな夫婦に見えたようで、
 
今回の引っ越し理由は
カピバラさんの単身赴任だと
思っている引っ越し屋さん。
 
 
『終わりました。新居へ向かってください』
 
 
そう言われて。
 
 
 
私は部屋の鍵と手紙を置いて
ドアを閉めました。
 
 
 
一階に降りると
一番仲の良かったコンシェルジュさんが
見えました。
 
 
 
ご挨拶をしたいのに、
この時に限って、
何があったのか
五人以上が並んでいました。
 
 
 
怖くて苦しくて寂しくて、
でも進まなきゃいけなくて、
 
 
 
いつも通っていたエントランスを
小走りで後にしました。
 
 
 
この時
カピバラさんに伝えたかったことは
ただひとつ
 
 
 
私を奥さんにしてくれて
ありがとう。