幼稚園のとき、みんなはお母さんとお父さんにお迎えに来てもらっていたのに、いつもちゃーちゃんが迎えに来てくれて、本当はママとパパがいいなぁなんて周りを羨んでいたんだよ。

いつも送り迎えしてくれてありがとう。

小学生のとき、集金のお仕事に自転車でくっついて行くの楽しかったよ。いろんな人と楽しそうにお喋りしていたのをいつも聞いているだけだったけど。

中学生以降は言うこと聞かなくて、反抗的でたくさん言い争ったし、たくさん当たって、怪我をさせたこともあって、たくさん酷いこと言って、たくさん傷つけた。

お前なんか出て行け!!って言われて、出て行かないと思ったんだろうけど、出て行ったの本当は寂しかったでしょ。

出て行った後は、たまには顔出してねなんて、普通のおばあちゃんみたいなこと言っていてびっくりしたもん。

みんなのおばあちゃんが羨ましかったけど、ちゃーちゃんがちゃーちゃんじゃないみたいで変な感じだったよ。

それから少しずつボケていっちゃったね。

私のことわからなくなるとは思わなかったよ。

だってあんなに喧嘩していたのに。

憎い相手は覚えているかなって思ったよ。

いろんな不幸が重なって、寝たきりになって、弱々しくなったちゃーちゃんを見て、すごくすごく悲しかったよ。

あんなに私と言い争ってお互い負けず嫌いで絶対折れなかったのに、あの元気なちゃーちゃんはどこに行っちゃったんだろうって思ったよ。

今まで書いてた手紙を持っていてくれてありがとう。

いつも心配してくれてありがとう。

これからも心配かけさせると思うけど、うるさく言わないでね。

ゆっくりやすんでね。元気でね。