詩本
『君は背が高くていいね。』
『そんなことはないさ。僕は君がうらやましいよ。』
『それは本当かい?』
『ああ、本当だよ。だって君は、洞窟の中の様子がわかるだろう?』
『うん。この洞窟の中には、たくさんの光り輝く宝石(さとう)が入っているんだよ。』
『それは本当かい?』
『ああ、本当だよ。でも君だって空(うえ)には、たくさんの雲(わたがし)があるじゃないか。』
『それなら君を、僕の頭の上に乗せてあげるよ。』
キリンは、アリを自分の頭の上に乗せることにしました。
『今まで君をうらやましがっていたけど、今よくわかったよ。君も雲(わたがし)に手が届かないなんて……』
『でも世界は広いから、きっとあの雲(わたがし)を食べている子がいるんだよ。』
『それは本当かい?』
『ああ、本当だよ。でも僕は、みんなが見にくるから、動物園(このいえ)を飛び出して、それを見ることができないんだよ。』
『だったら僕が、頭に乗せてくれたお礼に捜してくるよ。』
『それは本当かい?』
『ああ、本当だよ。雲(わたがし)をたくさんもって、君のもとに帰ってくるよ。』
『うん。』
アリは鉄の柵を難なくかわすと、キリンとの約束を果たすために旅に出ました。
キリンも、アリの帰りを待つという、希望の旅に脚を踏み出したのでした。
—おしまい—
うさこの詩本…
いやいや、それはシフォンちゃん



うさこのくりだすニュージャンル
絵本ならぬ、詩本
絵本のようで絵本ぢゃなく…
詩のようで詩ぢゃなく…
ぢゃぁ、何なんだ?

なので詩本

うさこが大好物な詩人さんの作品の中に、こういう形式の詩が出てくるんでつよ。
なので、うさこもチャレンジ
して出来た作品が、この子でつ。

これもうさこが、世を忍ぶ仮の高校生時代に創った作品でつ。
題名は
『絵本』
となっていまつ。
『いやぁ、懐かしいなやぁ
』

うさこの週末情報は
また次回

ばいちゃ

