『恋に魔法はいらない』⑥
ガサガサ――――――
ピクルが顔を上げると、いつもの少年が現れた。
泣いているピクルに、そっとハンカチを差し出すひろし。
『…………………』
『…………………』
ピクルは嬉しくなって、そのハンカチを受け取った。
すると、ひろしはいきなりピクルをお姫様だっこで抱え上げた。
『えっ?』
ひろしはピクルを抱きかかえたまま、小さな小さな小川の中にずかずか入ると、一気に向こう岸まで渡りきった。
そしてまた無言で、ピクルを優しく降ろす。
ピクルは、びしょびしょになったひろしを見て
『わたしがドジだから…ずっと失敗してたから……それをみかねて……』
『…………………』
ピクルは、ちょっと顔を赤らめ恥ずかしそうにしたひろしの気持ちを読み取り
『……ありがとう☆……』
『…………………』
テレているのか、視線を合わせないようとしないひろし。
『お礼に、わたしの大好きな真っ赤なバラをプレゼントするわ☆受け取ってё』
そう言うと、早速ピクルは呪文を唱える。
『らっぴん ぽっぷん じゅてら~み☆ 真っ赤なバラの花よ、出てこ~い☆ё☆』
―つづく―
次回最終回です。
また見に来て下さいね。
感想などもお待ちしてます。
ピクルが顔を上げると、いつもの少年が現れた。
泣いているピクルに、そっとハンカチを差し出すひろし。
『…………………』
『…………………』
ピクルは嬉しくなって、そのハンカチを受け取った。
すると、ひろしはいきなりピクルをお姫様だっこで抱え上げた。
『えっ?』
ひろしはピクルを抱きかかえたまま、小さな小さな小川の中にずかずか入ると、一気に向こう岸まで渡りきった。
そしてまた無言で、ピクルを優しく降ろす。
ピクルは、びしょびしょになったひろしを見て
『わたしがドジだから…ずっと失敗してたから……それをみかねて……』
『…………………』
ピクルは、ちょっと顔を赤らめ恥ずかしそうにしたひろしの気持ちを読み取り
『……ありがとう☆……』
『…………………』
テレているのか、視線を合わせないようとしないひろし。
『お礼に、わたしの大好きな真っ赤なバラをプレゼントするわ☆受け取ってё』
そう言うと、早速ピクルは呪文を唱える。
『らっぴん ぽっぷん じゅてら~み☆ 真っ赤なバラの花よ、出てこ~い☆ё☆』
―つづく―
次回最終回です。
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