『恋に魔法はいらない』⑤
さらに次の日―――
『んも~~ぅ。今日こそは絶対絶対絶~~対、橋を作るんだから~ぁ!!』
ピクルはより一層の力強い宣言をすると
『らっぴん ぽっぷん じゅてら~み☆ 橋よ、かかれ~~!!』
と、そこには―――
小さな小さな小川には、一本のハシゴが渡されました。
『はё!! やった… やったやったやった~~~ぁ、大成功だわ~~☆』
ふっと、少年のいるはずの欄干に目をむけるピクル。
『……あら?』
そこには誰もいない。
今日に限って、ひろしの姿はどこにもない。
あんなに毎日毎日、日課のように見ていたひろしなのに。
『……やっと、渡れるのに……』
ピクルは悲しくなって、ハシゴの橋を渡る事を忘れ、一人膝を抱え涙を落とした。
自然消滅してしまう魔法のハシゴ。
ガサガサ――――――
―つづく―
『んも~~ぅ。今日こそは絶対絶対絶~~対、橋を作るんだから~ぁ!!』
ピクルはより一層の力強い宣言をすると
『らっぴん ぽっぷん じゅてら~み☆ 橋よ、かかれ~~!!』
と、そこには―――
小さな小さな小川には、一本のハシゴが渡されました。
『はё!! やった… やったやったやった~~~ぁ、大成功だわ~~☆』
ふっと、少年のいるはずの欄干に目をむけるピクル。
『……あら?』
そこには誰もいない。
今日に限って、ひろしの姿はどこにもない。
あんなに毎日毎日、日課のように見ていたひろしなのに。
『……やっと、渡れるのに……』
ピクルは悲しくなって、ハシゴの橋を渡る事を忘れ、一人膝を抱え涙を落とした。
自然消滅してしまう魔法のハシゴ。
ガサガサ――――――
―つづく―