『恋に魔法はいらない』④ | さらばうさこキティミュージカル〜ダンスはスンダ 一期一会 最後の聖戦編〜

『恋に魔法はいらない』④

それから三ヶ月……



いまだがんばり続けるピクルの姿。
ピクル、今日もひろしの視線を感じて―――

『さ…さぁ、お遊びもこれぐらいにしてっと………今日こそは、この小川に橋をかけてみせるわ』

『………………』

ピクルが勇気を振り絞って宣言したにもかかわらず、相変わらずひろしは頬杖をついたまま、表情も変えず微動だにしない。
魔女としてバカにされてると思ったピクルは、ほっぺをぷっとふくらませると

『見てなさい(怒)。 らっぴん ぽっぷん じゅてら~み!! 橋よ、出てこ~~い☆』

気合い充分で挑んだ結果は………

お箸が一膳飛び出した。

『あはっυ……橋ぢゃなく、お箸が……υ これぢゃ渡れ……ないわ…よ…ね……』

おそるおそるひろしへと視線をあげてみる。

『………………』

『うきゅ~~υ。 がっくし(x_x;)』


 ―つづく―