養護教諭の採用試験に再チャレンジしたとき ② | うさこのひとりごと

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保健室の先生やってます

私が2度目の採用試験を受けた時、養護教諭の採用は20人の予定。

 

受験したのがたぶん130人くらいだった。

 

 

 

最善を尽くした採用試験の1次試験は、無事合格し

 

2次試験に進んだ。

 

 

 

 

面接は個人面接と集団面接。

 

個人面接では一人ずつ中に入り待っている人たちは廊下で待っていたのだけれど、中で話している声は筒抜けだった。(苦笑)

 

 

1分間で自己アピールから始まるのだけれど

 

若い子たちはみんな

 

「作り上げた原稿を丸暗記して言ってます!!」って感じで

 

同じ大学なのか、内容もみんな似たような感じで・・・

 

 

そして「力を入れたいことは何ですか?」と聞かれれば

 

みんな口をそろえて

 

「ヘルスカウンセリングです!!」って。

 

 

5人で受けた集団面接も、5人中4人がヘルスカウンセリングです!って言ってたな。

 

 

その中で私一人が

 

「救急処置です!」って答えた。

 

 

 

前回も書いたように、

 

ちょうど養護教諭業界?に「ヘルスカウンセリングブーム」が来ていたのは知っていたけど

 

私自身は

 

管理職も、教員も、生徒も、保護者も、

養護教諭に一番期待しているのは救急処置だと思っていた。

 

 

それにすでにもう学校には

 

スクールカウンセラーという存在が広まりつつあったし・・・

 

 

確かに当時の大学では相談活動みたいなものは力をいれつつあったようだけど

 

わたしが大学で学んだ頃は、ちょうどロジャースの

 

なんでもうんうんって聞くんだよ!っていう理論が広まりつつあっただけで(これ自体かなり間違ってるけど)

 

相談に対する技術なんて学んでなかったし。

 

それに

 

ヘルスカウンセリングできなくても生徒は死なないが

 

救急処置ができなければ生徒は死ぬかもしれない

 

生徒の話を聞くことは、教員も、カウンセラーもできるが

 

救急処置は

 

やっぱり養護教諭にかかる期待は大きいから。

 

 

 

たとえば

 

すごく人当たりが良くて、人の話を聞くのがうまいけど

救急処置が全然できない養護教諭と

 

あんまり話を聞くのはうまくはないけど

救急処置の腕だけは確か!という養護教諭では

 

やっぱり後者のほうが求められる気がする。

(極端だけどね)

 

 

結局、

 

その異質なところがよかったのか?!(笑)

 

 

 

それとも、経験値を生かした答えがよかったのかわからないけれど

 

 

 

私は無事に2次試験も突破し

 

 

 

 

無事に、

 

養護教諭に戻ることができた。

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ・・・

 

 

 

合格はしても

 

経験値も

 

知識も足らなかったし

 

 

採用されたのが中学校で・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと必死に勉強しないとやっていけなかったし

 

 

なによりも

 

 

かつての同級生がキャリアを積んで第一線で活躍しているのを見て

 

そのコンプレックスを克服するためにも

 

 

本当に必死に勉強した。

 

 

 

その延長が、放送大学での専修免許取得で、

 

この経験がまた、

 

のちの公認心理師試験の勉強に役にたった。

 

 

 

 

 

 

 

私にとっては心が折れて退職したことも

 

一度は現場を離れたことも

 

そして復職した後に必死に勉強したことも

 

全部全部自分の糧になった。

 

 

でも・・・

 

 

 

 

 

 

学校現場そのものは

 

目の前で壊れていくようで・・・

 

 

 

 

 

 

今も

 

 

心配・・・