子どもが成人し、しばらく経ち、
やっと、
「それがあなたの人生だね」
と思えるようになってきました。
これまでは、
「こうすればよかった」
という後悔や、
「なんでわたしは……」
と自分を責める気持ち。
そういうものがほとんどで、
煮え切らないというか、
もうどうしようもないことは
わかっているのに、
何となくいつまでも、
同じところにいるような感じがしていました。
過去を思い出しては後悔し、
今の状況を、理想と比べては
自分を責める。
そんなことを、
ずっと繰り返していたのだと思います。
でも、あるときから、
「やれるだけのことはやった」
そう思うようになりました。
「やれるだけのことはやった」
そう言葉が自分から出てくると、
波がザッーと寄せてくるような
感じがします。
後悔や自責を、
流してくれているのか。
そのあとには、
なんだろう。
何かが確かに残っていて、
力をくれる感じがあります。
だから、
我が子に、
「それがあなたの人生だね」
そんな心境になってきたのだと思います。
それぞれの人生の舵を持つことは、
とても大きな変化です。
けれど、不思議なことに、
今、穏やかで落ち着いています。
これまで、
後悔や自責を繰り返し、
同じところにいるように感じていたけれど、
もしかしたら、
それぞれの人生を生きていくための
心の体力や筋力を、
親も子も、
つけていたのかもしれない。
そう思うと、
あの時間も、
ただクサクサしていたわけでは
なかったのかも。
そんなことを思っています。