素敵な正絹端切れを見つけたので、ジャキジャキ切断して帯揚げに直してみました。

こっくり、秋の臙脂色。縦縞の地紋が入って、更に枝葉の模様が織り出されている、凝った反物。うーん綺麗♡

糸の方向で色の差を出しているのか、葉の色も少しずつ違うように見えるんです。

 

こういう色の帯揚げは持ってなかったので、1mを半分に切って、間に別な正絹端切れを30cm分挟んで、若干短めの帯揚げ、完成。

実際に見ると、継ぎ接ぎした端切れとの色の差はそんなに無いんですが、写真に撮ると顕著に違いますね~。

 

早くこれを締めて、涼しくなった街を歩きたいものです。(残暑のジリジリ太陽を鬱陶しく眺めながら、遠い目)

 

 

 

余談。

先日、実家の母と電話していたときのこと。

「絽の訪問着、必要なら送るからね。アンタの結納で着たやつ」

「あ!絽のソレって・・・あの時のものだったのかー」

 

というだけの他愛無い会話なんですけどね。後からよくよく考えましたらば。

結婚が決まって、さあ式の日取りをどーするか。って話になったときに、私は9月中にやりたかったんですよ。式場が「35周年特別プラン」ってのを9月30日迄、で打ち出してまして。

北海道の式ですから会費制・一人1万2千円(だったかな?)で通常プランに加え、花嫁さん専属スタイリスト(一緒に衣装を考えたり、花束のデザインをしたりしてくれる。もちろん髪型も)付、写真撮りも枚数増量で・・・あれこれ揃って35万円ポッキリ!という、札幌イチ格式の高いホテルとしては、そらもう破格のプラン。

実際問題、契約後に「こちらの新しい60万円プランに移行していただけると、ケーキがシェフ手づくりの本物になりますけど」なんてプラン替えを奨められたくらい、ホテル側は赤字なプラン(笑)

奨めてくる担当者もちょっとアレですけどね、いま考えてみれば。

 

んで、そのプランを使う為には、前年の夏くらいに結納(ホテルで食事会するだけなんだけどね)を交わす段取りになるじゃないですか。するとお互いの母親は絽の正装で臨まなきゃいけない訳ですよ。私自身はスーツなのに(笑)

しかも式の日取りとして決定した大安吉日が、たまたま夫母のお誕生日だったもんですから、(しかも入籍日は夫の敬愛する叔母の誕生日)何でもかんでもあちらのお宅に合わせて!・・・みたいな微妙なモヤモヤが母に溜まってしまったらしく、こっそりグチグチと、非常に母娘間でモメた思い出が・・・急にブワッと思い出されました。うわーイヤなこと思い出しちゃった。

 

どちらかといえば、夫も私も一番重要視してたのは「35周年プランを使う」ことであって、誕生日に合わせるとかは、まあたまたま大安だからねえ、という程度でしかないんです。だけど後々まで、けっこうな禍根を残しますねえこの手の話題は(;^ω^)

 

結局、夏に行った結納食事会で一回だけ着用した絽の訪問着。真夏にそんな行事を行う人、あんまし居ませんから、それこそ二度と使わないかもしれない訳ですよ。

20年経って、今更ながら考えると・・・実に申し訳ないことをしたなぁ~(@_@;)

なんであの時、母が「何で夏なの!10月にずらすとか出来なかったの!?」みたいにキーキー騒いでたのか、今なら分かります。何で6月に前倒しして結納しなかったんや自分ら。もしくは9月過ぎにしなかったんや・・・。

(当時は、夫の仕事の都合とか私のタイミングとかもあって、日取り設定がうまく調整出来なかった気がする。てゆーか、いいじゃんホテルは空調が効いてて涼しいんだから、程度にしか考えてなかった)

 

いまなら分かる。申し訳ないやつやコレ"(-""-)"

結婚式の日取りじたいは、着物のお客さまを考慮して薄物時期を過ぎてから・・・ということで9月に設定した。それは良かったんです。けど、その前の家族内食事会については全然配慮が足りてなくて・・・うわー勿体ない。

しみじみ申し訳なかったなあ・・・と反省した20年目の夏でございました。

 

まあ、それとは別にしても。

結婚にあたって、どうしても実母よりはあちらの親に寄せたスタンスで物事をすすめてしまった面が大いにあり・・・しかも表面上は、実母も「そうよ~。そうした方が良いわよ~」なんて言ってくれる訳で。

でも実際にそうした後で、「ホントはすっごいイヤだったわ」なんて愚痴られると・・・ねえ、激しくヘコみますよ((+_+))

 

そういう事件はムスメの百日撮影でもありまして。実母が用意した百日用の着物(私の七五三で着用した加賀友禅)より、婚家で従姉妹ちゃんが着用した着物の方が写真映えしそうな色合いだったもんで、うっかりそっちを「うわあ可愛い赤~♪こっち着させていただきます~」と選択してしまった産後寝不足の当時のワタシ。ちょっとソコ座んなさい。いまなら説教してやる"(-""-)"

 

数か月経ってから、実母のボソっと言った小さな愚痴でハッと気づき、何てことをしてしまったんだー!!と号泣(T_T) 

ボロボロ泣く妻に帰宅した夫は吃驚仰天、ですよ(笑)

夫は優しいので、じゃあ別な写真館で、すぐもう一回撮ろうよ!と提案してくれて、双方の気持ちを丸く納めることができたのですが・・・いやあ、あの時は修羅場(私の心の中が)だったー(; ・`д・´)

産後の新米ママって、いろいろ判断が鈍るもんですね。だって婚家の着物は親戚中でぐるぐる回ってる系なので、夫の母にはさほど思い入れは無いものなんですよ。どっちかとゆーと、叔母を尊重してしまった結果です。年に1回、会えるか会えないか、の叔母よりも実母の気持ちを尊重しろよ当時の自分!!と説教したい(笑)

写真は一生残るものですしね。そら実母、愚痴りたくもなるわ~・・・

 

この苦い(カカオ96%くらい)教訓を生かし、ムスメの七五三では私の着た赤と白の総絞りと、ピンクの加賀友禅をしっかり着せました。全力で実家方向を向いて(笑)

夫母も初めての孫でとっても可愛がってくれてるので、双方の母と一緒にお被布だけ新調しに出掛けました。どちらかをないがしろにしては駄目、ゼッタイ。髪飾りとか巾着とか、小物類を夫母に買ってもらったんですよ。そういう分担。

 

おとーとの七五三は、夫の着用したフルセットが丁寧に保管されていたので、それを着せましたけどね。

いや~男児は楽ちんだなあ(*'ω'*)

 

 

あらやだ、帯揚げの話だけだった筈なのに、やたら長々と昔の話をしてしまいました・・・。こんな愚痴っぽい備忘録、要るのかな(笑)