宇宙暦799年(帝国暦490年)・・・。
銀河帝国軍のウィルヘルム・フォン・ペファーベルク少佐は、この時23歳。
“若造”と謗られない為と、貫禄付けの為に顎鬚を生やしている。
この為、見た目では10歳以上はけて見えた。
見た目が若いと、年配の軍人達は“若造”扱いをする傾向にある。
その為、帝国では、わざと鬚を生やす風潮があったのだ。
それは口鬚だったり、顎鬚だったりと鬚の形状も多々あるが、鬚だけで人相は相当変わるものだ。
帝国元帥で、現在、宇宙艦隊司令長官であるラインハルト・フォン・ローエングラム公爵は、ペファーベルク少佐の幼年学校の同期である。
幼年学校当時は、ローエングラム公は、まだミューゼル姓を名乗っており、特に仲良くもなかった。
ペファーベルクは、今まで後方勤務が多かったのと、一時期、体調を崩して入院を余儀なくされたのが重なり、やはり同期のイザーク・フェルナンド・フォン・トゥルナイゼン中将と比べても、出世ではかなり出遅れている。
因みにトゥルナイゼンは、トゥルナイゼン男爵家の四男で、幼年学校時代はかなり仲が良い方であったが、階級に開きが出来てからは疎遠になっており、ここ数年は、連絡を取っていない。
ペファーベルク家は、元々は“男爵”の称号をもつ貴族だったが、3代前の祖父の代に、放蕩の限りを尽くして破産してしまった。
しかも、帝室より下賜された高利の債券まで手放す始末で、膨大な借財は他の親戚をも切迫した状況に追い込んでしまった。
その為、貴族社会にとっては異例の事だったが、分家筋が本家の放蕩振りを典礼省に訴え出る事態にまでなった。
分家のローデンルフト家は帝国騎士<ライヒス・リッター>の称号を持つ。
ローデンルフト家の家長は典礼省勤務の官僚であった事と、当時の典礼尚書の秘書官だった為、訴えは聞き届けられた。
本家のペファーベルク男爵家は、運良く取り潰しを免れたものの、先祖より受け継いだ領地や爵位までをも返上し、帝国騎士<ライヒス・リッター>への格下げで事なきを得たのだった。
“家名”だけは残ったものの、爵位を失ってしまい、分家と同等の地位にまで落ちてしまった・・・。
祖父は自分が蒔いた種とは言え、気落ちして寝込んでしまい、オーディン市街を離れると、田舎町の小さな病院で息子夫婦のみに看取られて亡くなった。
まだ幼かったペファーベルクは、両親と共に住み慣れた屋敷を離れ、母の実家に身を寄せた。
男爵の子息として何不自由無い生活をしていた父は、手に職を持ってはおらず、また働く意欲に欠けていた。
それが元で、母方の祖父との間に溝が出来て、ある日、ふらりと出て行ってからそのまま戻っては来なかった。
1ヵ月後、ロマレス湖のほとりで父の遺体が見つかった。
最初は自殺かと思われたが、酒に酔って足を滑らせた為の溺死との検視結果に、母や母の親戚を呆れさせた。
母は下級貴族の出で、やっと爵位を持つ貴族と結婚したのに出戻りになり、しかもその夫は溺死という惨めな死に方・・・。
実家で肩身が狭くなった彼女は幼い息子に、「・・・あなたは本来ならば、男爵家の嫡男です。いつかは称号を取り戻しなさい」と言い続けて病で亡くなった。
そして、彼は母に言われたからではなく、いつか必ず男爵としての称号を取り戻して家名を再興するという、小さな野心の炎を心に燃やしているが、中々、その機会は訪れなかった。
そんな彼に運が回ってきたのは、宇宙暦798年(帝国暦489年)11月の「神々の黄昏<ラグナロック>作戦」からだった。
彼は漸く、名のある良将のミッターマイヤー艦隊の一員となったのだ。
そして、駆逐艦「ハメルン4号」の艦長に就任したのである。
駆逐艦の艦長でも、単なる艦長ではない。
それなりの働きと功績を残す事が出来さえすえれば、栄光ある出世への道が開ける場に身を置く事になった。
そればかりか、帝国の「双璧」の片割れであるミッターマイヤー艦隊に配属された事で、周囲の彼を見る目も変わったように思えた。
このまま行けば、栄光の未来を掴めるかも知れない、苦労して病で逝った母の墓前で良い報告が出来るに違いない・・・。
今まで心の中に溜め込んでいた苛立ちや、モヤモヤの塊が一気に溶解していくようだった。
宇宙暦799年(帝国暦490年)2月8日・・・。
ランテマリオ星域での戦闘で、自由惑星同盟軍の新規兵力<あらて>の部隊の出現に帝国軍は浮き足立っていた。
このままではフェザーンへの退路を断たれると思って焦りを見せた一部の艦が、突如として統制を欠いて艦列を乱し始め、さすがのミッターマイヤー艦隊も一時パニックに陥っていた。
ミッターマイヤーの指揮官としての能力は“凡庸”とは程遠い。
彼の指揮の元、混乱の収拾は速やかに行われたのだが、それでも艦列が乱れたのは隠しようもない事実である。
さすがにこれを問題視した彼はラインハルトに陳謝し、大事を取って、一旦、兵をを下げる事にした。
駆逐艦ハメルン4号が、自艦前方の空間をフラフラと航行する怪しげな民間船を発見したのは、艦列を立て直す為に、一時的な兵力後退をミッターマイヤーが命令を下した直後だった。
オペレーターが叫ぶ。
「前方に不審な民間船を発見!」
「・・・何故、このような宙域に民間船がいるのでしょうか?」
スクリーンを指しながら、しきりに首を捻っているのは、副長のマルティン・グリューンハウト中尉。
ここのところ、名のあるフェザーン船籍の交易船だけに限って、フェザーンとオーディンを結ぶ自由航路が認められてはいた。
だが、その温情措置を逆手にとって、フェザーン商船の振りをした不審船が頻繁に捕らえられたりもしている。
目前の不審船もその類である可能性が高い。
・・・この宙域は、交易船が通るルートとはかけ離れていたからだ。
「確かにおかしい。・・・おい、停戦を命じろ!」
ペファーベルクが命じる。
確かに不審な動きだと思ったペファーベルクは、眉を顰<ひそ>めてグリューンハウトに同調したのだった。
そして、不審極まりない民間船を停船させようと試みた矢先、かの民間船の方から通信回線が開かれたのだった。
「お待ち下さい艦長!・・・先方から通信文が入電!」
オペレーターの声音が緊張をしていた。
「通信文だと。読んでみろ」
ペファーベルクの言葉を受けて、オペレーターが慌てて読み上げる。
「はい!『船の乗っ取りを謀った密航者達を格闘の末、捕らえたので引き渡したい』と言っています」
「密航者だと・・・どういう事なのだ」
ペファーベルクの目が険しくなり、オペレーターは緊張のあまり脂汗をかいて、慌てて手で拭った。
「艦長!不審船より改めて入電!如何しますか?」
別のオペレーターがペファーベルクに指示を仰ぐ。
「おい、スクリーン投影は出来るか?」
「可能です。映像・・・出ます!」
オペレーター達がメインスクリーンに投影させる。
どっしりとした体格で、髪の薄くなった中年男がメインスクリーンに映し出された。
ここ最近、フェザーンでは一般の艦船の規制強化を行っていた。
軍の艦船以外の航行も認められたものの、それはフェザーンと帝国領の間の航路だけに限られていた。
その為、帝国軍が“叛乱軍”と呼ぶ、自由惑星同盟側には、事実上航行は不可能になっていた。
現在では、帝国の駆逐艦、準航艦、戦艦には、フェザーンの協力者が乗り込んでいる。
怪しい艦船を見つけると、彼等にその艦船を識別させるとともに、その艦船の乗組員を面通しさせていたのだ。
この、頼もしい“協力者”達のお陰で、怪しい艦船を拿捕するのに成功を収めていた。
つい最近でも、この方法によって1人の大物が捕らえられていた。
偽造旅券で非合法にフェザーンを出立した、自由惑星同盟軍のフェザーン駐在主席武官のヴィオラ大佐である。
大佐は、この厳重な帝国軍の哨戒網に引っかかって捕虜となっていたのだ。
拿捕に成功した駆逐艦の艦長は、この手柄によって1階級の昇進を果たしていた。
この、駆逐艦ハメルン4号にもフェザーン人の協力者がいた。
艦橋に呼ばれたフェザーン人のウラジミール・ベイスキーは、マリネスクの顔も、彼の上司で船長のボリス・コーネフの顔も良く知っていた。
ベイスキーは今でこそ、帝国軍の協力者であるが、彼もコーネフ同様に商人なのだ。
「どうだ、見知った者か?」
ペファーベルクのこの問いに、ベイスキーは、思わず、「あ!ベリョースカ号の・・・」と呟いて、慌てて口を噤んだ。
しかし、副長のグリューンハウトの鋭い視線を受けると、彼のそばに静かに歩み寄って小声で言った。
「グリューンハウト中尉。あの男は確かにマリネスクです」
「何者だ?」
「ベリョースカ号は真面目なフェザーンの商船で、決して怪しい船ではありません。マリネスクはそこの事務長ですが、船長が不在の場合はその代理を務める事もあるようです。・・・このような場所にいるのは、何か緊急事態が発生したのだと思われます」
汗を拭き拭きベイスキーは説明した。
不審船の確認は今回が初めてのベイスキーは、非常に緊張していたが、嘘は言わなかった。
「・・・ふむ、そうか。艦長、どうやらあれはフェザーンの商船に間違いないようですが、どうしますか?」
グリューンハウトがベイスキーから聞いた事をペファーベルクに伝え、それで、ペファーベルクは、改めてマリネスクと向き合った。
「・・・で、密航者を捕らえたという事だが、何故、商船がこんな危険な戦場をウロウロと航行しているのだ?おかしいではないか」
「恐れ入ります、艦長。実は、我々は地球教徒を乗せて地球へ向かう為にフェザーンを出航したのですが・・・」
「地球にだと?それは・・・益々おかしい。地球とは方向が全く違うではないか!」
「はい。実は・・・乗せた者達の中に密航者が紛れ込んでいたんです」
「・・・密航者か。確か通信文にもそう書かれていたが・・・」
「あ・・・はい。・・・それは、ここにいる、こいつらなんですが」
マリネスクを身体を少し引くと、スクリーン越しに、縛られた数人の男達が見てとれた。
数人で、その男達を抑え込んでいる・・・逃げられないようにしているのだろう。
ペファーベルクの瞳が俄かに険しくなる。
「・・・密航者がいたとして、お前達は一体何人乗せたのだ!」
「総勢で80人ほどです」
「結構多いな」
「そうでもありません。地球に人を運ぶ場合は大抵はこの倍ぐらいになる事が多いです」
「そうなのか?」と、ペファーベルクはベイスキーに問う。
「・・・そうですね。地球に地球教徒を運ぶ場合は150人から200人前後になる事が多いと思います。でも、今は80人程度が妥当ではないでしょうか。人数には不審な点はないと思われます」
「そうか。密航者以外はただの巡礼なのだな?」と念押しするペファーベルク。
「はい。ここに捕らえた奴ら以外はただの地球教の巡礼者達です。どうやら、地球への巡礼者の中に危険分子が紛れていたようなのです。この船には、司教のデグスビィ氏も乗っておられますし、地球への渡航費用に関しての金銭トラブルも無く、また、出航手続きの書類等にも不備はなく、何らの問題はなかったのはずなのですが・・・」
フェザーンでは、金さえ払えば、商船でも物資以外に「人」を物資として運ぶ事もあるのをペファーベルクは思い出した。
「・・・それでどうなったのだ」
ペファーベルクは、少々苛立ちはしたが、咳払いを一つすると、マリネスクに続きを言うように促した。
「・・・こちらも所定の料金をもらっていましたし、最初は特に問題も起きませんでした。我々の航路データを見て頂ければ、地球へ向かっていたのがお分かりになるはずです。しかし、我々を安心させる事こそが為の彼らの狙いだったようでして。急に暴れだしたかと思うと、乗っ取ろうとしたのですから。しかも、とんでもない事にこいつらは同盟軍の士官や下士官達だったんですよ!それで、我々はハイネセンへ向かうように脅迫されたんです」
「なにっ・・・同盟軍だと・・・!?密航者とは叛乱軍の連中だったというのか!」
意外なところで意外な名前を聞いたペファーベルクは、慌てて指揮シートから立ち上がった。
「行き先がハイネセン・・・」
ペファーベルクはあまりの事に喘ぐしかなかった。
「それで、そこに縛られているのが・・・叛乱軍の下士官達という訳だな?」
ペファーベルクが先を促すと、マリネスクは大きく頷いて一気にまくし立てた。
「はい、そうです!こいつらは、この船の乗っ取りまで企んでいたんです!我々がこんな危険宙域まで航行して来たのも、彼等に脅迫された為です。先刻、隙をみて何とか捕らえたので、一刻も早く、危険分子をそちらに引き渡したいんです。我々は商人ですから、こういう事には全く不慣れで、本当にもう、どうして良いやら分からなくて・・・」
良く見れば、マリネスクの薄い髪は少し乱れ、目の周りには赤黒い痣がクッキリと浮かび上がっていた。
多分、同盟軍の士官達を捕らえる時にかなり格闘したのだろう。
ペファーベルクは彼なりに用心深くスクリ-ンを確認した後で、マリネスクに鋭い口調で命じた。
「・・・分かった。そいつらの身柄はこちらで引き受ける。この艦にドッキングして、こちらに危険分子とやらを引き渡してもらいたい!」
マリネスクはホッとした表情を浮かべた。
「本当に助かりました。ご好意に感謝します、艦長。お礼もたんまりさせて頂きますので宜しくお願いします」と敬礼をして、通信は途切れた。
ペファーベルクは「・・・お礼か。さすがはフェザーン商人だな」と薄く笑った。
「・・・これは罠ではないのですか、艦長」
いくらベイスキーが目前の商船をベリョースカ号だと確認したと言っても、現在の場所が場所だけに、不審であるのは間違いない。
職務に忠実なグリューンハウトは、目前の民間船を相手にする必要性を全く感じていなかった。
乗っ取られるなら乗っ取られるで、それはベリョ-スカ号の責任というものであり、こちら側がわざわざ助けてやる必要はないのだ。
そう、彼等には“運が悪かった”と諦めてもらえばいいだけの話なのだ。
ましてや、我々には「速やかに後退せよ」と、司令官のミッターマイヤー提督から命令が下っており、僚艦らは次々とこの宙域から後退を開始しているのだ。
ここで、面倒にかかわって、もたもたするのは得策とは言えない。
「それに、艦長。彼等が叛徒どもを捕らえたのではなく、その逆だった場合はら一体どうするおつもりなのですか。司令官のミッターマイヤー提督から後退命令が出ているのですよ。もっと慎重になって頂かないと・・・」
無駄と知りつつも意を決し、自分よりも5歳も年下の艦長に、必死に意見具申を試みるグリューンハウト。
「しかし、副長。相手はたかだか民間船1隻ではないか。こちらに比べて規模は小さいし、第一大した武装もしていない。こちらの武器と比べれば鼠と虎ほどの差があるのだ。そう、恐れる事ではあるまいに。まぁ、気になるなら、万が一の事を考えて警備兵の配置だけはしておこう。・・・卿の言う通り、慎重にやるのも確かに大事だからな」
グリューンハウトの言う、「慎重」という言葉を、ペファーベルクは完全にはき違えていた。
グリューンハウトには、ペファーベルクの行動は、“慎重”と言うよりも、丸っきり“洞察力に欠けて”いるように思われた。
しかし、彼が艦長なので、命令には従わざるを得ない。
グリューンハウトは、それ以上の意見具申が出来ずに頷く事だけしか出来ない自分が情けなかった。
ペファーベルクはこの時、ミッターマイヤーの後退命令よりも、目前にぶら下がった、「捕らえられた同盟軍の士官」と言う名の、美味しそうな“獲物”の方に目が眩んでいたのである。
同盟軍の士官達を生きたまま捕らえる事が出来れば、ヤン・ウェンリーなどの情報を聞き出す事も可能だろう。
同盟軍の者の拿捕に成功して昇進を決めていた他の艦長達と同じように、自分にとってもまたとない昇進のチャンスだと思ったのだ。
それに、もしかしたら、ペファーベルク家を取り立ててもらえるかもしれないという、甚だ甘い夢が心の大部分を占めていた。
その上、助けたフェザーンの商船からも、それなり・・・いや、かなりの謝礼が期待出来るはずである。
だから、隣でゴチャゴチャトと小言を言い続けるグリューンハウトを煩く感じて、冷たい視線で一瞥した。
・・・そして、早く捕虜達を連れて来るように・・・と、きつく命じたのだった。
さて、この1時間ほど前のベリュースカ号のメインルーム・・・。
ユリアン達以外にこの船に乗り合わせている約80人の男女が集められた。
ユリアン一行以外は、全員・・・地球教徒である。
ただし、「地球」へ向かう教徒ではなく、全員、渡航目的が「ハイネセン」であった・・・違いはそこだけである。
何故、ハイネセンなのかと言うと、彼等は同盟の市民達だったからだ。
彼等は巡礼の為に地球へ行こうとしていたのだが、給油の為に立ち寄ったフェザーンで思わぬ事態に巻き込まれたのである。
それは、フェザーンに着いたのとほぼ同時に、帝国軍による「神々の黄昏<ラグナロック>作戦」が起こったのが原因だった。
もう、地球へ行くどころか、ハイネセンに戻る事も出来ずに、理不尽な足止めを食らって、フェザーンの安宿に籠るしかなかった教徒達だったのである。
不慣れな土地で年越しし、心身ともに参っていた信者達。
出来るだけ早くハイネセンに戻りたい・・・そう願っていた信者達。
長い事、フェザーンに留まっていたので、望郷の念に駆られていた信者達。
彼等は地球教徒ではあるが、それを除くと、“善良なる同盟市民達”なのだ。
マリネスクやウィロックが、伝を介してそういった連中を集めたのである・・・ハイネセン行きの為に。
大体、ユリアン達だけを運んでいては採算が取れない。
フェザーン商人にとっては、人を運ぶ事もビジネスであり、その為には、出来るだけ危険は分散した方が良い。
だから、この度の作戦で足止めを食らったハイネセン出身者を非合法ルートで割り出して・・・渡りを付けたのである。
そして、その中には曰くありげな司祭である、デグスビィも含まれていた。
「いいか、良く聞いていくれ。俺達だって好きで危ない橋を渡っているんじゃない。ハイネセンへの渡航には、少なからず、あんたらの協力が不可欠なんだからな。生きてハイネセンに戻りたいのだろう?帝国軍の連中に何を聞かれても、『渡航目的は地球』と言い張ってくれ。それから・・・同盟の公用語は使うな。それが守られなければ、ハイネセンに行くなんて命知らずの行為なんだ!」
ウィロックがそう説明すると、巡礼者の1人で、リーダー格のバーナード氏が「・・・私達は、ハイネセンに着けさえすれば文句は言わんよ。ただ、本当に大丈夫なんだろうな?」と不安げに声を出した。
「・・・ミンツ少尉。計画は成功しますかね?・・・と言うか、必ずこの作戦を成功させて頂かないと・・・こちらも商売にならないのでね」
フェザーン商船が協力してくれているのは善意からではなく、あくまで“ビジネス”なのだ。
金にならなければ、こんな危険な橋を渡るのはまっぴらごめんである。
マリネスクに声を掛けられたユリアンは、「うん、絶対に成功させないとね。・・・とにかく乗り切って出来るだけ早くヤン提督に会わないと」と、わざと、「ヤン」という言葉に力を込めて言ってみる。
我ながら姑息な手段だな・・・とユリアンは思う。
けれど、その名前の持つ響きは、不安に駆られた連中に聞かせるには、かなりの“効果”はあったようだ。
それまで顔色の冴えなかったバーナード氏が「おい、ヤン提督というのは、エル・ファシルの英雄だった、あのヤン提督か?」と声を出した。
「・・・え?あ、はい」
「ヤン提督の部下なのか、君は・・・」
ユリアンが一瞬戸惑うと、マリネスクが「・・・確か、少尉は提督の被保護者でしたっけ?」とのんびりと切り出す。
「はい。トラバース法で提督の所で養育を受けました」
とりあえず、そう答えておく・・・心の中で思いっきり舌を出しながら。
それに、これは嘘ではないし。
ユリアンの答えを聞いて、その場にいた人々は最初はざわついていたが、すぐに安堵の表情を浮かべた。
「なるほど・・・そういう事ならば、我々は協力致します。我々は・・・ハイネセンに戻りたいんです。どうか宜しくお願いします」
バーナード氏はユリアンを見つめ、見つめられたユリアンはさすがに居心地の悪さを覚えたが、「とにかく、行動を開始しましょう。狙いは・・・あの駆逐艦で」とマリネスクに告げた。
レーダー等で確認しているが、一隻だけ他よりも動きが鈍い駆逐艦があり、ユリアンはそれに目を付けていたのだ。
マリネスクは頷き、部屋の片隅で、まるで幽霊のように疲れきって座り込んでいた司教のデグスビイにも、「あの・・・司教様にもご協力願いますよ」と声を掛けた。
デグスビイはまるで死人のような土気色で暗い表情だったが、微かに頷いた。
「さて・・・と。まもなくドッキングですね。最後の仕上げをしないと!心してかかりましょう」
ユリアンの言葉に、マリネスクとウィロックは大きく頷いた。
ヤンが、“難攻不落”と言われていた「イゼルローン要塞」を攻略した時の事をユリアンは思い描いていた。
今回の作戦は・・・あれの応用である。
尤も、慎重に事を運ばねばならないし、ヤン提督がこの事を知ったら何と言われるだろう・・・と考えてみたが、とりあえず、やれるべき事はやってみないと・・・と、ユリアンは気を引き締めた。
ドッキング完了後、マリネスクと宙航士のウィロック、他の乗組員に連れられて、ペファーベルクの前に、電磁石の手錠を掛けられた疲れきった一団が引き出された。
一団の中にはどう見ても子供としか思えない亜麻色の髪の少年や、体格のいい黒人の大男、スーツをだらしなく着崩した顔色の冴えない中年男などがおり、ペファーベルクは、年齢から見ても、この冴えない中年男が首謀者だと思った。
ブルブルと震え、口の端には泡が付いている・・・今にも倒れそうな男だった。
「乗っ取りを企んだ同盟軍の士官というのはどいつだ」
ペファーベルクは腕を組み、相手の萎んだプライドを更に傷つける為にわざと大声を出した。
そんなペファーべルクの横柄で尊大な態度に多少腹を立てたが、マリネスクは顔色一つ変える事無く、乱暴に一同の前にユリアンを引き出した。
「こいつです!」
「なに・・・!?」
ペファーベルクの予想に反し、彼の目前に弱々しそうに立っているのは、まだ少年と言っていいほどの子供だった。
亜麻色の髪は乱れきって顔は薄汚れている。
額の辺りには赤い血のようなモノが付着し、目の周りは殴られたのか、紫色に変色している。
服の一部は大きく引き裂かれ、少年の物凄い抵抗を物語っていた。
格闘で疲れきったのか、少年は虚ろな目でペファーベルクを見つめていた。
多分、まだ、自分の置かれた状況をキチンと把握していないに違いない。
ペファーベルクはユリアンのあまりの若さに驚き、鼻を鳴らし、わざとらしく眉をはね上げた。
「これはこれは、驚いたな、まだ半人前の孺子<こぞう>じゃないか。同盟軍もいよいよ人材が底をついたと見える」
ペファーベルクは冷笑したが、彼とて23歳。
一般的に見てまだ半人前と言っていい年齢だが、ユリアンより幾分背が高く、ましてや帝国軍の駆逐艦艦長という地位にある。
現在は帝国騎士<ライヒス・リッター>でしかないが、れっきとした貴族であり、そしてミッターマイヤー艦隊に所属しているのだ。
・・・だから、自分を半人前だ、などと思った事は一度もない。
そして、彼は最後まで冷笑する事が出来なかった。
不意に、重厚な電磁石の手錠を掛けられているはずの少年の腕が不意にはね上がり、彼の顎を下から思いっきり突き上げたのである。
そのショックで、大きくよろめいて宙に浮いたペファーベルク。
彼は次の瞬間、床に激しく横転し、冷たい金属の床と楽しくない形でキスをしながらユリアンに押さえ込まれてしまった。
「何と言う事だ・・・騙したのか!」
ペファーベルクは、ありきたりの呪詛の言葉を吐き散らした。
だが、抵抗も出来ずに、ユリアンとマシュンゴにあっさりと縛り上げられてしまった。
その場に居合わせた3人の警備兵達は、咄嗟の事に息を飲むだけで、全く何の対処も出来ない体たらくぶり・・・。
なすすべもないまま呆然とし、全員、ルイ・マシュンゴ准尉の黒くて太い腕で、一瞬にして壁にたたき付けられ、声も立てずに崩れ落ちてしまった。
「・・・随分、弱い警備兵ですね」
マシュンゴは床にだらしなくのびている警備兵を見ながら肩を竦めた。
(全く何の為の警備兵か!だらしないし、情けない!!)
顔面蒼白になったグリューンハウト中尉は、それでも冷静さを失わず、何とか応戦しようと腰からブラスターを引き抜いて構えた。
だが、横合いから放たれた鋭いビームに右のふくらはぎを撃ち抜かれ、苦痛の悲鳴を漏らして、そのままがっくりと床にうずくまる。
負傷した箇所からは夥しい血が噴出し、流れを作って床を汚す。
・・・発砲したのは、ユリアンに銃を突きつける役目だった宙航士のウィロックで、やった!と言わんばかりに、Vサインをしていた。
「だ・・・から、言わ・・・こっちゃない・・・」
グリューンハウトは苦しい息の下で小さく呟いた。
そして、マリネスクにきつく縛り上げられて、呆然自失の体でうなだれている艦長を横目で睨み付けると、彼と自分の運命とを、心の底から呪いたくなった。
ミッターマイヤー提督の命令を順守していれば、こんな馬鹿げた茶番に遭わずに済んだのだ!!
艦長が捕らえられ、副長は負傷して歩く事が出来ない。
警備兵も全員縛り上げられた中で、それでも抵抗できるとしたら、神経のタガが外れているか、失う物が何もなく、自暴自棄の切羽詰った状況に陥った時だけだろう。
結局、帝国軍の駆逐艦ハメルン4号のクルー達は、ユリアン達の前に屈する事となったのである。
「・・・まさか、こうも上手く行くとは驚きましたなぁ・・・」
マリネスクはホッと一息つき、ユリアンは汚れ顔のメイクのまま、乱れた髪だけを直して、「・・・まぁね」と呟いた。
そして、別の船室で事の成り行きを息を潜めて見守っていた80人の巡礼者達も、作戦が成功した事を知って歓喜に沸いていた。
だが、今回の作戦自体は、ヤンがイゼルローン要塞を攻略した時の策を応用しただけだったので、慌てて自分の中の自惚れを排除しにかかった。
そして、急いでベリョースカ号の乗員全員を駆逐艦へと移乗させる・・・。
これから、最後の大仕事が残っているからだ。
本当はすぐにでも一服したい心境なのだが、一刻も早く、他の帝国軍の注意を逸らさねばならない。
その為、彼等は自動操縦のまま突進してくるベリョースカ号に対して、3度、警告信号と停船命令を行う。
そして、反応がないのを確認すると、一呼吸置いて、ベリョースカ号の横腹に向けて、駆逐艦の艦砲を一気に撃ち込んだ。
ユリアンは、やむを得ない仕儀で最大の功労者で最大の犠牲者となったベリョースカ号に最敬礼して破壊したのである。
「あ~あ・・・。船長・・・きっと怒るだろうなぁ・・・」
いくら緊急事態だと言っても、自分の自慢の船を沈められて笑う者など、どこの世界にもいやしない。
きっと憮然とするであろうボリス・コーネフの顔を思い浮かべて、マリネスクは大きく息を吐いた。
多少古くなってはきていたが、ベリョースカ号はかなり乗り心地の良い船だったのだから。
マリネスクはユリアンに耳打ちした。
「ところで・・・。この駆逐艦の事でちょっとばかり相談があるのですがね。どうでしょう?これの所有権は我々ベリュースカのクルーにあると、同盟軍は認めてくれるでしょうか?」
さすがのユリアンもこの申し出には驚いて目を丸くした。
「え、これって?」
「だから、今乗っているこの艦の所有権の事ですよ」
「・・・所有権って・・・この艦は駆逐艦ですけど?」と返すユリアン。
だが、マリネスクはいたって大真面目だった。
「いやなに・・・。こちらとしては大事な船を潰されたんですから、同盟軍にはそれぐらいして頂かないと困るんですよ。武装を外してちゃんと改装をしさえすれば、この艦は代替品として、立派な商船になりますって。苦労をしたのに何の補償もないなんて事になったら、うちの船長ならば、訴訟を起こすって言うかもしれませんよ」
ユリアンは、訴訟と言われ、“転んでもただでは起きない”フェザーン商人の逞しさに苦笑をするしかなかった。
ユリアンは、かなりの出血しているグリューンハウトに応急手当を施してから、駆逐艦にあった小型の救難シャトル2機に、帝国軍人全員と、フェザーン人のウラジミール・ベイスキー等を押し込んで、メカ類に完全ロックをかけるように指示した。
ウィロックは、フェザーン人でありながら、帝国軍の協力者に成り下がっているベイスキーを殺してやりたい心境だった。
「さて・・・と。俺は、こいつが許せないんですが」
ウィロックは、ベイスキーにの額に銃を突きつけて睨んでいた。
「昔から大嫌いな奴でしたが、帝国の走狗なんぞになり下がりやがって・・・!お前は、自由闊達なフェザーン人としての誇りをどこに捨てやがったんだ!」
ウィロックのただならぬ剣幕に押されて、元々は小心者のベイスキーは両手を組み合わせて祈るように目を瞑って、ブルブルと小刻み震えていた。
「そうは言っても彼は丸腰ですよ。それに僕らの最終目的は彼らじゃない。一応、人道的配慮を忘れないようにしないと・・・」
ユリアンがそう言ったので、ウィロックは思いとどまって、「命拾いをしたな、お前」と凄みを利かせて言い、ブラスターをホルダーに戻した。
その途端にベイスキーは呆けたようになって気を失ってしまった。
よほど、銃を突きつけられたのが恐ろしかったのだろう・・・緊張の糸がプツっと途切れたのだ。
「・・・ったく。伸びるぐらいなら、こんな事をやらなきゃいいのに」
ウィロックはベイスキーを見下ろして肩を竦めた。
帝国軍人達を乗せたシャトルの機器類のロックは宙航士のウィロックが行う事になった。
48時間が経過しないと、帝国軍と連絡が取れないように仕向けたのである。
勿論、ユリアンの事、人道的配慮から、60時間はもつだけの、最低限の水と食料もシャトルに持たせた。
こうして、かっきり48時間後に、2機の救難シャトルは帝国軍に発見され、無事に救助される事になる。
艦長のペファーベルク少佐は、大事な駆逐艦を叛乱軍の少年に奪われた事でひどく恥じ入り、軍法会議と銃殺刑を覚悟したが、駆逐艦の乗組員全員が無事だった事を受けて何とか許される。
しかし、この戦闘以降、閑職に回される事になり、出世街道からは、完全に見放されてしまった・・・。
身体的、精神的に最大の不幸を被ったのは、副長のグリューンハウト中尉だった。
足の神経の切断という大怪我である事が判明し、右足は切断されて、義足となってしまったのだ。
・・・そして、帝国軍の駆逐艦をまんまと奪取するのに成功したユリアン達。
一行は、翌日の2月9日、エドウィン・フィッシャ-少将の艦隊に発見される事となる。
まさか、帝国軍の駆逐艦を奪取して、同盟領まで戻ってくるとは・・・。
その話を聞いた時は誰もが驚いた。
そして、その豪胆な首謀者がユリアン・ミンツだと聞いて更に驚きをもって迎えられた。
ユリアンを直接知っている者は、「・・・そうか。無事だったのだな。まぁ、あいつならやるだろうな」と思ったし、彼を知らない人は、彼がヤンの被保護者だと聞いて、「それは喜ばしい事だ。これはヤン提督の教育の賜物に違いない。これは将来が楽しみだな」などと言ったりした。
ポプランなどは、その話を聞いた途端に「敵の駆逐艦を奪った?案外、手の早い野郎だったんだな」と呟いたらしく、その話を伝えてくれたのはイワン・コーネフであった。
コーネフは、「・・・自分でもそこまでした事がないもんだから、羨ましくて拗ねているだけなんだよ」と言い、ユリアンはポプランが拗ねて地団駄を踏んでいる姿を想像して吹き出してしまった。
無事にハイネセンに到着した事で、高等弁務官のヘンスロー氏はユリアンに謝意を表明し、彼に対して何かしらの便宜を図ろうとしてくれたが、ユリアンはこれを頑なに固辞した。
下手に借りを作りたくなかったからである。
もし、今回の脱出行を計画したのがヤンであっても、多分・・・同じだろうとユリアンは思った。
とにかく、一行は・・・1月24日にフェザーンを出立して以来、21日目にして漸く同盟首都ハイネセンに帰還を果たす。
・・・そして、32歳で同盟軍史上最年少の元帥に昇進する事になった、ヤン提督との再会を心から喜んだのであった。
Das Ende
帝国、同盟、そして、フェザーン・・・この3つが何らかの形で出る話を書きたくて、帝国軍の駆逐艦ハメルン4号にスポット当ててみました。
特別出演、マリネスク氏で、美味しいところでカーレ・ウィロッ氏ですね。
取り合えず、ハメルン4号をメインに話を構築した訳です。
マリネスクは緒方賢一さん、ウィロックは大塚芳忠さんの声で読んで頂ければ、臨場感があるかも?
・・・私、緒方さんが好きですが、大塚さんも好きなんですよ。
日曜日に大塚さんの声が聞きたいが為に、「真相報道バンキシャ!」を見ています・・・その為に、まる子&サザエさんはビデオに録画して見ている。(ただし、見終わったら消している・・・ゴメン)
因みにハメルン4号の艦長やその他の面々の名前や経歴は全くのオリジナルです・・・。
ペファーベルクはお馬鹿ですが、彼には彼なりの持論もあった訳ですし、ミッターマイヤー艦隊所属ですから、丸っきりの能無しとは思いたくないですが、昇進チャンスに目が眩み、理性ぶっ飛んだのですね・・・お気の毒様です。
悲惨なのはグリューンハウト中尉で、死にはしなかったものの、義足ですからね。
私的には、オリジナルとしては好きなキャラかも。
「だ・・・から、言わん・・・こっちゃない・・・」が自分でもお気に入りです。
それと、顔色が冴えない中年男・・・。
この銀パロでも影が薄いですが、高等弁務官のヘンスロー氏です。←マイナーなキャラが好きなら、名前くらい出してやんなよ・・・と、今、心の声が大騒ぎをしています。
私の小説ではセリフがありませんが、ヘンスロー氏は「サザエさん」のマスオさんである増岡弘さんで、デグスビイ司教は、メルカッツの納屋悟朗さんの実の弟の納屋六朗さんです。
それから補足を1つ。
原作に克明には描かれていないハメルン4号とベリュースカ号のやりとりは、OVAではちゃんと描かれていますが、ここは私の解釈で勝手にやってしまいました。
第一、セリフが殆どない文章ですから、どのようにも解釈出来ますし。
巡礼者達がハイネセンに行きたがっているなんてのもオリジナルです・・・勿論、バーナード氏も。
OVAでは、ベリュースカ号に爆弾が仕掛けられたので捕らえたと、マリネスクが説明してました・・・まぁ、辻褄合せは出来てますから問題ないんだけど。
原作だと、ハメルン4号の話はハイネセンに帰還したユリアンがヤンに語った冒険談で、フィッシャーに発見される方が先に出て来るんですよね。
そして、ヤンとの会話の中でユリアンはヤンがイゼルローン要塞を放棄して“置き土産”をして来た事を知らされますが、新書版の原作5巻は色々な意味でネタの宝庫です。
5巻は・・・後半がバーミリオン会戦ですしね。
因みに、代替の船は、キャゼルヌが手を回して、同盟軍の新造の輸送艦を1隻、ボリス・コーネフに贈られてますが、軍事用の輸送艦なので、かなり改装されてます。
これが、のちの『親不孝<アンデュー・ティネス>号』で、ユリアン達はこの船で地球へと向かう訳です。
あ・・・原作では、デグスビイは司教ではなく司祭です。
マリネスクは、上の階級で呼ばれて怒る人はいないからと、ユリアンを連れてデグスビイに会う時に、「司教様」と声をかけていました。
そして、ベリュースカ号から、ハーメルン4号に移譲した直後に、ユリアンに「地球教の事を調べるなら地球を探れ」と意味ありげな言葉を残して亡くなるのですが、薬の服用による、半ば自殺のような死であったと書かれています。
そして、遺体は宇宙葬にしたのだとか。
それにしても、デグスビイの納屋六朗さんと、メルカッツの納屋悟朗さん・・・ご兄弟なのに声が全然違うのね。
シブイお声の悟朗さんに対して、六朗さんは軟らかい声質です。
因みに悟朗さんはテアトル・エコー所属で、舞台で何度か拝見しております。
弟の六朗さんは、マウスプロモーション所属ですが、マウスも自主制作の舞台をしていて、何回か公演には行きました。
マウスにはチュン・ウー・チェンの大塚明夫さんも所属していて、凄く良かったです・・・しかも、チケっトを取ったら、席が最前列のど真ん中だった事もあったんですよね~ビックリでした^^@
ナマで大塚さんを見たのは初めてだったのですが、細身で、身長が180㎝を超えておられます・・・。
デカイ・・・これが第一印象でした★
最後に。
この小説の最後の方で、ポプランのセリフが出てきますが、これは原作にもありました。
私が持っているのは新書版なので、5巻の110ページなのですが、イワン・コーネフのセリフは・・・私によるオリジナルです。
コーネフはこの当時はまだ存命なので書いておきたかったのです。
それにね、彼ならこういう事を言いそうだな・・・と思うんだよね^^@
ここから下は、11/10に書いた文章★
時々・・・過去の多くの記事の中に埋もれちゃっている話を再UPの形で登場させても良いかと思い、この度、取り上げてみました。
この間、「BASARA」のDVDを久し振りに見直していたのですが、全13話(原作コミックスの7巻位まで)しか描かれていないのが残念なのですが、声優さんが豪華で。
銀河英雄伝説とまではいきませんが、本当に凄い。
男性声優さんが凄い。
だってね~・・・赤の王は井上和彦さんだし、玄田哲章さんや、塩沢さんもいて、速水さんもいて、佐々木望さんもいて、結城比呂さんやら、石田彰さん、石井康嗣さん、小杉さん、緒方賢一さんに大塚明夫さん、大塚芳忠さん、古澤徹さん、中原茂さん、山野井仁さん、千葉繁さん・・・豪華だ。
最後まで映像化されていたら、もっと沢山の声優さんが出たに違いない。
尤も、揚羽は塩沢さんがアレだから、途中で誰かに交代する可能性が高いけど。
この作品での塩沢さんは・・・オーベルシュタインとは対極にあります。
揚羽は、とにかく、派手。
旅芸人一座にいて、女性のカッコもしていて、その一座では「帰蝶姉さん」として活動していたりするので、おねえ言葉でも話す・・・これがまたツボ。
「うる星やつら」の映画(完結編)の闇星のルパも、オーベルシュタインとは対極にあるキャラですが、(東北訛りのような、ずーずー弁で話すんだな・・・これが)塩沢さんは何でも出来た方なので、あぁ、惜しい人を失くしたと思いました。
あぁ、「HAMELN Ⅳ」とは全く関係ない事を書き散らしてしまいました・・・★