大女優だった、故・杉村春子さんがライフワークのようにしていた舞台「女の一生」。

今回、波野久里子さん主演で、三越劇場で上演されたので行って来ました。


舞台は好きなのですが、中々観る機会が無かった新派の公演です。


たまたま、あるツテで、団体割引が適用される事になり、8000円を5000円にして頂けたので安く観られて嬉しかったです。

因みに三越劇場と言うのは、日本橋の三越本店の中にある劇場で、1927年に「三越ホール」として誕生し、戦争中は閉鎖されたものの、終戦直後の1946年に「三越劇場」として復活して現在に至っているらしく、多少の改装はしているものの、デパートの中の劇場は、当時は世界初だったとか。

帝国劇場や東劇と並んで、戦争で焼失しなかった為、比較的早く復活が出来たみたいです。


「女の一生」の初演は、1945年4月の東京。

1ヶ月前に東京大空襲で、下町が丸焼けだった戦争真っ只中で上演されたそうです。

空襲があるので、まともに上演出来たのは全日程の中の数回だったそうで、当時は戦争が終っていませんので、5幕で終っていたそうですが、1947年に再演された時は、空襲で焼けた主人公の家のシーンを入れた6幕物で構成されたそうです。

そんな訳で、今回私が観たのは、この6幕バージョンの方。

観劇の方の年齢層は結構高め。

物語は、「けい」という助勢の生涯を描いていて、日清戦争をしていた頃の明治から、太平洋戦争の終戦までを描いています。

凄いのは10代のけいも、60だいのけいも、同じ人物が演じていることで。

けいの義理の弟の栄二役の風間杜夫さんも、同じく10代から演じているので、学生服姿を拝めました・・・実際は還暦を過ぎているんですよね、風間さんも。


いやぁ、風間杜夫さん・・・いいです。

あの声は凄くいい。

「鎌田行進曲」の銀ちゃん役が好き。

昔、杉井ギサブロー監督の長編アニメ映画「源氏物語」(1987年)を見に行った時、光源氏の声をを風間杜夫さんがやって、六条御息所の声を大原麗子さんがされて。

この時、「いい声だなぁ・・・」って思ってて。

そしてこれが後に、華ある俳優さんで、アニメの経験もあって、声がいい人・・・で、「銀河英雄伝説」のブルース・アッシュビーを誰に頼むかと田原プロデューサーが悩んでいた時、風間杜夫さんがいいんだけど、どう使用って思っていたら、スタッフの1人が「でも、風間さんが銀ちゃんですよ」って言ったらしく、華がある!ってんで、オファーしたら快諾してくれたらしいです。

私としても嬉しい・・・実にピッタリだったから。

ブルース・アッシュビーは、「銀河英雄伝説」の外伝である、「第2次ティアマト会戦」で登場する730年マフィアのリーダーなのですが、メンバーである、アルフレッド・ローザスの声も俳優さんで、瑳川哲朗さんがされていました。

佐川さんも好きなので嬉しかったです・・・尤も、年を取ってからの声を担当した訳ですが。


それにしても、10代から60台まで演じきる・・・俳優さんって凄いわ。

子供の時の感じは本当に幼い感じがしましたもん。


因みに、文学座バージョンで、風間杜夫さんがやった役を、江守徹さんがされているらしく、そっちも観てみたいです・・・学生服の江守さん。

なんだか・・・凄そうです^ω^