「証」 矢口敦子 幻冬社文庫
アメリカに留学していた頃、
お金に困り、自分の卵子を売った木綿子。
その後結婚&離婚により、
お金持ちになった彼女は、
日本に帰国し、悠々自適の生活を送っていた。
が、癌になり、克服したけれども、
何だか寂しくなってきた彼女。
子供がほしい。。
しかし、彼女は、もう妊娠できない。
あ、そういえば、卵子売ったことあったじゃん~、
というような軽いノリで、自分の子供を捜すことにし、
探偵に依頼をする。
が、見つけたとほぼ同時に、
「彼」は、ある事件の犯人として、自殺してしまったーーー。
私のDNAを受け継ぐ子が、そのような犯罪を
おかすわけがない、という根拠のない理由により、
彼女は、「真犯人」を探し始める。。
自分の精神エネルギーが下がっているときに読んだら
間違いなく、ずぶずぶ 嫌な沼に入りそうな感じの
お話でございました。。
ラストは、
人々のエゴが招いた自業自得、が、
皮肉に描かれていたなぁ・・・・。。