似島と比治山など ~ 広島の旅 その3 |  うさぎおやじ日記

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広島の旅も最終日となった先月29日、前夜のサッカー観戦により落ち込む気持ちもありましたが観光に出発。ホテルの前からカープ仕様の路面電車に乗りました。

この旅の間にサンフレッチェのものも見かけましたが、乗車の機会はありませんでした。やはり内装までこんな感じだったのかな。次回来ることがあれば乗ってみたいです。

 

さてカープ電車で着いたのは広島港です。前日の宮島に続いて(港は違いますが)船に乗りある島へ渡ろうというのです。その島は似島(にのしま)

上の図のほぼ中央に位置し、赤いラインで航路が示されています。宮島より市内中心部から近いようですね。

安芸小富士と呼ばれているらしく、確かに富士山のような島のかたちです。

 

20分ほどの船旅で島に上陸しました。

案内板によると島にはかつて第一次世界大戦中にドイツ人捕虜の収容所があったとのこと。その時に彼らによって伝えられたのがバームクーヘンとサッカーなのだそうです。

捕虜と地元の学生によって試合が行われたことが広島県サッカーの始まりになったのは、エディオンピースウイング内のミュージアムにも確か書かれていました。そういえば現在のサンフレッチェの監督のスキッベさんもドイツの方でしたね。縁が今につながっているのだなあ。

 

ところでこの島でバームクーヘンとサッカーの他に気になることがもうひとつ。それはネコが多いということ。桟橋そばのカフェ兼観光案内所の前に、さっそくいらっしゃいました。

島の反対側へと向かう途中でも何匹か見かけました。路地ではこちらを見つめているけれど、近づき過ぎると逃げてしまう。ひとに慣れていないネコが多いようでした。

 

住宅地の中を抜け坂を越えると島の反対側へ出ました。この辺りでは牡蠣の養殖がされているようです。

そんな海に面して建つのが慰霊碑。島には原爆の被災者が連れて来られたそうで、多くの遺骨が発掘されているとのこと。

 

こちらはユーハイム歓迎交流センター。かつては捕虜収容所だった場所で今はコテージなどを備えた若者のための宿泊施設になっています。

ユーハイムというとお菓子メーカーを思い浮かべますが、捕虜のひとりで日本で初めてバームクーヘンを焼いた菓子職人がユーハイムさんだったと知りました。

 

再び船が着く桟橋の方へもどって来ると、観光案内所でお世話されていると思われるネコ達が駐輪場でお昼寝中。

他の二匹はなでさせてくれたが三毛ちゃんだけはそれを許してくれない。

 

島には3時間ほどの滞在でした。

 

広島港へもどると路面電車で比治山公園へ。

私は電停から歩いて登りましたが、裏手にあるショッピングセンターの方からはエスカレーターでも山の上まで来られるのですね。

山頂の公園内は思いのほか広くて、いろいろな施設がありました。

広島サミット時の各国首脳の平和への思いを込めた言葉を刻むピースメッセージ広場

 

陸軍墓地

 

広島市現代美術館

 

まんが図書館

まんが図書館は無料なのでちょっと入ってみました。地元ゆかりの作品のコーナーにはもちろんありましたはだしのゲン。子供のころに読んだというか父に読まされたのですが、それが全巻ではなかったことをここで確認しました。その内にあらためて読破すべきかもしれません。

 

サッカー観戦をメインにした3日間の旅もそろそろ終わり。最後には広島藩浅野家の別邸であった縮景園へ。

ほど近くにある広島城には30年前に訪れているはずですが、今回の旅ではついに行かないままでした。サッカースタジアムからもすぐそばなので、来年は天守閣へ登ろうかな。

 

帰路もバスセンターから広島空港へ行っての羽田へのフライトでした。

 

【広島の旅 9月27日~29日】


2024・10・3