旅立つ者を勝利で送り出す~ 第22節・ホーム名古屋戦 |  うさぎおやじ日記

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 FC町田ゼルビアのことなど、気の向くままに

われらがFC町田ゼルビアのホームスタジアムに、名古屋グランパスが7年ぶりにやって来ました。

当時の試合というとガブリエル・シャビエルがとにかくすごかったこと、そして平戸が間違って退場させられたことで記憶されています。後者はVAR適用の対象になっているので、今なら起こりえないことですねJ1では。

スタメンです。

この日の驚きはスタメンよりもベンチにありました。負傷離脱中だったオセフンとナサンホ、ふたりの韓国人がメンバー入りしていたのです。これはまったく予想していませんでした。

一方で鈴木準弥の出場停止でベンチ入りは確実かと考えていた奥山政幸はおりません。ユース時代を過ごしたチームとの対戦とあって本人も出たかったのではと思うので残念です。7年前の瑞穂では彼の名前に拍手して下さった名古屋サポもいらしたことを憶えています。

このふたりが並んで走るすがたもこれで見納め。

 

正面ではあったものの名古屋のヘディングシュートがゼルビアゴールを脅かせば、こちらも下田のフリーキックにデュークが頭で合わせて同胞のランゲラックの守るゴールを襲う。しかしどちらも得点にはならない。そんな立ち上がり。

 

キックオフ前には激しい雨も降ったようですが、その後は天候も回復し風も出て少し蒸し暑さも解消された中での戦い。それでもピッチ上の選手はキツかったのでしょう、野津田では今年初めての飲水タイムが設けられました。

体力も回復したからかは知りませんが、攻撃でのヘンリーのキレには目を見張るものがありました。相手をかわしてペナルティーエリアに侵入する動きにどよめくスタンド。最後のシュートやパスの精度が高まればさらに怖ろしい存在になりそうです。

 

ヘンリーのところからではなかったですが、待望の先制点が入りました。平河のパスを受けて切れ込んだ下田北斗が得意の左ではなく右足を一閃、グラウンダーのシュートがゴール隅に突き刺さったのです。

オフサイドの可能性との表示が出たのは荒木がキーパーの視界をさえぎったのではということだったようですが、そのまま認められました。1対0での折り返しです。

 

 

ハーフタイムに永井を入れて攻勢に転じて来た名古屋にチャンスを作られたりしたもののゼルビアの守備はこの日も安定。前線の選手も全力でもどってはプレッシャーをかけ、後ろの選手もブロックを作って攻撃を阻止。パトリックという怖い選手も途中から入ってきましたが、決定的な仕事をさせません。

ここのところのホームゲームではパスミスが目立つ試合も多かった気がするのですが、この日はそれもほとんど無かった気がします。

 

最小得点差を守ったまま後半も半ばとなって、怪我から復帰したオセフンがピッチへ。今後五輪組の離脱もあるので彼がもどって来てくれたのは非常に大きいですね。ナサンホの方は最後までベンチでしたが、次あたりは出番もあるでしょう。

 

得点力が増している感のある下田、今度は左足で2点目か、そう思われたのが80分ごろ。谷のロングフィードをオセフンが競り勝ってそれを藤尾がキープ。上がって来た下田がパスを受けるとシュートしてゴールに流し込んだのですがオンフィールドレビューで無情にも取り消し。

オセフンのファールと判定されたのですが、見事にボールがつながってゴールを奪ったかと見えたので残念でした。

 

特別指定の時から数えると4年目、ゼルビアの成長に歩調を合わせるように存在感を増してきた彼が、ついにこのクラブでのプレーを終える瞬間が訪れました。

平河悠がエリキとの交代で野津田のピッチに別れを告げます。いつかまたここへ帰って来て欲しい、もちろん敵としてではなく。いや海外のクラブの選手として親善試合で凱旋するならそれも有りか。

 

1対0、その後スコアは動くことなく試合終了。

日比野真理さんのインタビューを受けるのは決勝ゴールの下田。

今節は鹿島、ガンバ、神戸も勝って、4強といった感じになってきました。何とかここから脱落せずにゆきたいものです。

最高の結果で平河を送り出せて良かった。

 

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試合翌日、奥山洋平のレノファ山口への期限付き移籍が発表されました。

層の厚い今のゼルビアではなかなか出番に恵まれませんでしたね。しかし山口は今プレーオフ圏内につけているチーム、やりがいは十分ではないでしょうか。J1昇格に貢献して欲しいです。


【試合日7・6  1位 勝ち点46】

【DAZN実況・桑原学  解説・松原良香】


2024・7・8