ゼルビアにとって今シーズン2回目、通算では3回目の国立競技場へやって来ました。これまで勝利していないので今度こそ、みなさん想いは同じでしょう。
スタジアムDJのmotsuさん、そして福田愛依さん。
Da-iCEのみなさん。
山谷花純さん。キュン祭りの時のアフターゲームショーに出て下さった方かな?
みなさんこの日のマッチスポンサーだったavexさん所属の方なのですね。ありがとうございました。
さて試合に移りましょう。
横浜F・マリノスさんとはついこの間日産で対戦したばかりですね。応援の迫力はさすがです。
五輪代表のふたりに加えオセフンを出場停止で欠くゼルビア、スタメンはこちら。
この試合はむしろベンチの方に注目すべきかもしれません。湘南から加入したばかりの杉岡、ルーキーの芦部、そして40歳の中島が入ったからです。荒木や鈴木準弥は外れてしまったのですね。
谷にしては珍しい場面が序盤に見られました。相手コーナーキックのボールに飛びついたものの触れなかったのです。これまでクロスを含めこういったボールはしっかりキャッチしていただけに、一瞬決められたかとドキッとしたのでした。
その後は谷も判断良くペナルティーエリアを出てクリアするなど普段通りの安定感。ディフェンダーではヘンリーがファールにならないショルダーで当たって相手選手をはね飛ばすなど、守備でスタンドを沸かせてくれました。しかし裏を返せばそれだけFマリノスに攻められていたということ。苦しい展開となってしまいました。
劣勢の下で宣告されたPKは33分、えっ何故?と思ったその判定はVARでくつがえることを期待しましたがそうはならず。アンデルソンロペスにきっちりネットを揺らされてしまいました。下田の手に当たっていたようですが、不運でしたね。
1点だけならまだ良かったのですが、さらにもう1失点してしまったのは痛かった。ここまで何度もサイドから危険なところにボールを運ばれていましたが、グラウンダーのクロスがゴール前を横切ると逆サイドから来た天野純に蹴り込まれてしまったのです。キーパーかディフェンダーか、どちらかがキャッチまたはクリアできたボールに思えたのですが、一瞬譲り合ってしまったんですかね。
Fマリノスの方が圧倒的に上手く機能していた45分なのは間違いないのでしょう。しかしヴェルディ戦の後半のように、押されながらも無失点で切り抜けられた可能性もあったかと感じるのは虫がいいだけなのでしょうか。
反撃が期待される後半開始です。チームメイトの輪へと向かう背番号25は加入したばかりの杉岡。バイロンと共に投入され林と藤本が退きました。この交代から次第にチャンスを作れるようになり、バイロンには惜しいシュートもありましたね。
活性化はしたものの得点までには至らなかったゼルビアがようやくギアを上げたのが78分の3枚替えからでした。入るのは芦部、柴戸、そして40歳になった中島です。
攻めるしかないゼルビアはナサンホ、エリキに加えて守備の要の昌子を外して攻撃的なメンバーの3バックにシフトしたように見えました。
そんななかで山形時代以来9年ぶりというJ1のピッチに立った大ベテランが前への推進力を見せてくれます。これにサポーターが興奮しない理由がありません。
しかしそれ以上に驚きを与えてくれたのが大卒ルーキーの芦部。リーグ戦では初出場のはずですがドリブルの切れが素晴らしかったです。平河に似たタイプと聞いたことがある気がしますが、これほどのプレーをするとは思ってもいませんでした。国立で相手も名門という大舞台に臆することなく、積極的に仕掛けていくメンタルも頼もしかったです。
85分、待望のゴールが生れました!
決めたのはデューク!下田のボールに頭で合わせてネットを激しく揺らしました。待っていましたよこの瞬間を。得点の起点になったヘンリーのスローインも、タオルで拭くふりをしつつ素早く投げたトリックとして話題を提供しているようです。
追いつけるのでは、何かが起きるのでは、そんな雰囲気になってきたところでさらなる猛攻。アディショナルタイムの下田のシュートのはね返りを芦部が再度打った時、ゼルビアサポーターの歓声は最高潮に達したのではないでしょうか。
負けました。枠に向かって飛んでいた鋭いシュートがブロックされていなかったら、引き分けとはいえ芦部がヒーローだったのは間違いないでしょう。さすがにそこまでは至りませんでしたが今後が楽しみな逸材のデビュー、敗戦のなかで得た収穫です。
この試合を前にキューウエル監督との契約を解除した横浜F・マリノス、低迷しているとはいえやっぱり強かった。悔しいですがトリコロールの傘が舞う様子が美しくて撮ってしまいました。
そして今回は控えに廻っていたポープがゼルビア側にあいさつに来てくれました。
出口が渋滞している間にピッチに目をやると、この日の実況・解説陣がまだお話をされていました。DAZNのピックアップマッチに選ばれていたからでしょうか。
屋根に隠れてあまり見ることはできませんでしたが、お三方の背後の上空には神宮球場のものと思われる花火の打ち上がる音が聞こえていました。試合中は雨が強く降った時間帯もあったようですがすでに止んでいたのですね。
今シーズンあと2回、次こそは気分良くこの道を歩けるように、そう願いつつ表参道駅へと向かったのでした。
【試合日7・20 1位 勝ち点49】
【DAZN実況・野村明弘 解説・林陵平、松木安太郎】
2024・7・22